
JRA武豊アリーヴォ「ポツン騎乗」のなぜ!? 宝塚記念(G1)ドゥラメンテ産駒2頭で分かれた明暗…レジェンドも危惧した「嫌な予感」が的中か
26日、阪神競馬場で行われた宝塚記念(G1)は2番人気のタイトルホルダーが優勝。菊花賞、天皇賞・春に続くG1・3勝目を挙げた。レース後、陣営は「凱旋門賞挑戦」を明言。父ドゥラメンテが成し遂げられなかったピースを次々と埋める孝行息子への期待は膨らむばかりだ。
一方で、もう1頭のドゥラメンテ産駒アリーヴォ(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は14着に惨敗。3着に好走した大阪杯(G1)以上の着順を狙っていたが、タイトルホルダーとは明暗を分ける形となった。
「アリーヴォは昨春のクラシックには間に合わず、夏以降に急成長を遂げました。今年2月の小倉大賞典(G3)を勝利すると、大阪杯(G1)ではあわやの3着に好走。武豊騎手と2度目のコンビを組んだ今回は前走と同じ7番人気でも単勝オッズは12.0倍(大阪杯は47.5倍)と、ファンからの期待値はかなり上がっていました」(競馬誌ライター)
評論家の間でもアリーヴォに対する評価は悪くなかった。特に高く評価していた一人が元JRA騎手の安藤勝己氏である。レース前日に『カンテレ競馬【公式】』が生配信した予想会に出演した安藤氏は、「前走の競馬を見てかなり力あるな(と感じた)」と大阪杯の内容と目下の充実ぶりに言及。「エフ(フォーリア)とかタイトル(ホルダー)並みの力があるんじゃないか」とまで評していた。
陣営も確かな手応えをつかんでいた。管理する杉山晴調教師は、最終追い切り後の共同会見で「どんな展開でも鞍上の思った通りに動いてくれる馬ですので、展開に関しては何も注文がつかない」と自在性を強調。状態に関しても「言うことがありません」と自信のコメントを残していたのだが……。
「アリーヴォは五分のスタートを切りましたが、徐々に位置を下げ最初のコーナーをまさかの最後方で通過。それでもパンサラッサがグイグイ飛ばしていたので、展開は向くかなと思ったのですが、終始最後方のまま。直線で数頭を交わすのがやっとでした」(競馬誌ライター)
レースはパンサラッサが1000m通過57秒6というハイペースを演出。2番手につけたタイトルホルダーも4角手前で捕まえにいく積極的な競馬を見せ、先行馬総崩れになってもおかしくない展開だった。ところが、この日の阪神芝は開催2週目の超高速馬場。結果的に後方に控えた馬もなし崩し的に脚を使わされ、直線だけで上位に進出するのは難しいレースとなった。
「かなりのハイペースだったにもかかわらず、3着デアリングタクトを除けば上位勢は先行馬が占めました。武騎手もレース後、『ペースが速くてついて行くのに精一杯でした』と言っていたように、追走するのもやっとで余力がなかったようです」(同)

武騎手も危惧した「嫌な予感」が的中か
この理由として考えられる一つとして、武騎手も自身の公式サイトの日記に「少し緩めの馬場になりそうで、それもアリーヴォにはマイナス材料にはなりません」と記していたことから、見方によってはアリーヴォが高速決着に不安があったことも何となく察しが付く。
同馬の母エスメラルディーナはダートで活躍したように血統はパワータイプ。自身も時計がかかる馬場で結果を残してきた馬だ。大阪杯では好走したものの、8番人気ポタジェが穴をあけたように、そもそもレースレベルが疑問視されていたのも事実。メンバーが強化されただけでなく、レコードを更新するようなハイペースに対応できなかったのかもしれない。
ファンからは「武騎手は最後方からいったい何がしたかった?」など厳しい声も散見されたが、さすがにこの日の馬場ではついていくことすら難しかったようだ。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
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