JRA七夕賞(G3)過去10年で8頭が激走した10番人気以下の超穴馬、今年の激走候補は矢作芳人厩舎の秘密兵器プリマヴィスタ!

先週行われたCBC賞(G3)は、テイエムスパーダと今村聖奈騎手が1分5秒8というJRAレコードで勝利。とてつもないインパクトで夏競馬の開幕を告げた。その衝撃も冷めぬ中、今週は伝統のハンデ重賞で夏の風物詩ともいえる七夕賞(G3)が行われる。
過去10年すべて万馬券で決着し、3連単は100万馬券が2本、10万馬券が5本と驚異的な荒れっぷり。さらに1986年まで遡っても1番人気の勝利はわずか4度という、波乱の代名詞とも言えるレースだ。特にここ10年は10番人気以下の大穴馬が8頭も馬券に絡んでおり、2018年には3連単で256万円が飛び出している。
■七夕賞・過去10年の激走穴馬(10番人気以下)
2019年 ロードヴァンドール 12番人気 3着
2018年 メドウラーク 11番人気 1着
2018年 パワーポケット 12番人気 3着
2016年 オリオンザジャパン 11番人気 3着
2015年 マデイラ 16番人気 3着
2014年 ニューダイナスティ 10番人気 2着
2013年 タガノエルシコ 14番人気 3着
2012年 アスカクリチャン 14番人気 1着
今年も注目は、どんな人気薄馬が馬券に絡むかだ。過去に激走した10番人気以下の穴馬8頭の傾向をチェックしたところ、今年激走が期待できる穴馬がドンピシャで見つかった。
それが矢作芳人厩舎の「プリマヴィスタ」だ。
まずは過去に激走した穴馬の傾向を見てみよう。8頭の激走馬の多くに以下の要素が共通している。
■穴馬の傾向
★牡馬で5~8歳
★斤量は55kg以下
★関西馬
★関東所属騎手が騎乗
★重賞は未勝利
★レース間隔は前走から3か月以内
★前走は8着以下
面白いのは関西馬が圧倒的に多いが、鞍上はすべて関東所属騎手なのである。レベルの高い関西馬に、特殊な福島コースを知り尽くす関東の騎手という組み合わせがベスト。そして前走大敗など、人気薄になりやすい要素もポイントだ。今年の穴馬候補プリマヴィスタは上記の項目すべてに該当している。
■プリマヴィスタの激走ポイント
★牡馬5歳
★斤量53kg
★関西の矢作厩舎
★関東所属の内田博幸騎手が騎乗
★重賞未勝利
★前走から中5週のローテーション
★前走は目黒記念で8着
プリマヴィスタはここまで24戦して4勝しているが、2着がないように勝つか負けるかはっきりしているタイプ。そして3勝クラスは8番人気、2勝クラスは6番人気で勝利と人気薄で激走。前走の目黒記念(G2)は8着も、勝ち馬とはわずか0.3秒差の接戦だった。ハンデも前走から据え置きの53kgであり、福島コースは七夕賞と同じ芝2000mを3度走って1勝3着1回と好相性だ。
また鞍上の内田騎手は福島の重賞を多く勝利し、ラジオNIKKEI賞(G3)2勝、福島記念(G3)を1勝、そして七夕賞2勝の合計5勝。しかも過去に激走した8頭の穴馬のうち、2頭に騎乗していたという実績がある。この乗り替わりは間違いなくプラスだ。さらに週末の雨模様も同馬にとって大きな味方。不良馬場を勝利した2勝クラスは上がり最速で3馬身も突き離し、稍重馬場でこのコースも勝利している。
厩舎サイドも「馬場は渋った方がいい」と語っており、穴馬の条件、鞍上、天候など激走に向け、これ以上ない条件が揃ったのだ。直前までどの程度の人気となるかわからないが、各サイトの推定オッズは10番人気以下が見込まれており、このまま思惑通りの結果となれば美味しい馬券にありつけるかもしれない。
(文=仙谷コウタ)
<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。
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