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武豊もセレクトセールの結果に「大興奮」不可避!?

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武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 多くの競馬ファンの注目を集めた「セレクトセール2022」が11日及び12日、北海道の苫小牧市にあるノーザンホースパークにて開催された。

 長期に渡って日本競馬を支えてきたディープインパクトやキングカメハメハの産駒の姿はもうそこにはない。それでも歴代最高の売上を叩き出す大盛況となったことを考えると、まだまだ競馬界の未来は明るく「新時代」の到来を予感させた。

 なかでも、『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)でお馴染みの藤田晋オーナーの存在感は際立っていた。冠名「ダノン」で知られるダノックスや金子真人オーナーらを抑えて、2日間で最も高い22億円にも上る総落札額の「爆買い」となった。

 他の馬主も羨むような豪華ラインアップだが、これには懇意にしている武豊騎手も大歓迎だろう。実際、藤田オーナーは所有馬の多くを武豊騎手に任せており、武豊騎手にとってもこれ以上ない強力なバックアップが期待できそうだ。

 中でも今回は初日に藤田オーナーが競り落とした、デビューを来年に控える1歳馬たちにスポットをあててみたい。

・コーステッドの2021(牝1歳)落札額2億1000万円

 共同通信杯(G3)を制し、皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)でともに4着に好走したダノンベルーガを兄に持つ良血。兄はハーツクライ産駒ということもあり2000mからデビューしたが、本馬はマイルG1で好走歴が目立つレシステンシアやメジャーエンブレムを輩出したダイワメジャー産駒の牝馬であるため、阪神JF(G1)や桜花賞(G1)、NHKマイルC(G1)などで活躍することが期待される。

・アルビアーノの2021(牡1歳)落札額1億2500万円

 父は武豊騎手を背に日本ダービーを制したキズナ。母もNHKマイルC2着、重賞2勝と実績は十分の良血だ。姉のアヴェラーレも現在準OPで活躍中と本馬も早い時期から活躍が期待できそうだ。武豊騎手もキズナ産駒でまだG1制覇がないので、コンビでの初戴冠にも注目したい。

・チェリーコレクトの2021(牝1歳)落札額7800万円

 こちらも父はキズナ。姉ダノングレースは福島牝馬S(G3)3着の実績があり、兄のワーケアも3冠馬コントレイルのライバルとして2歳時からホープフルS(G1)で3着した逸材である。

 デビューした全ての兄姉が勝ち上がっているエリート家系で、芝ダート問わず好走している点も見逃せない。弱点が少ないバランスの取れた産駒と言える。

 さらに今回は、ダービー馬ドウデュースを所有するキーファーズが落札した馬にも注目したい。海外にも所有馬を持つキーファーズが日本のセールに参加したということは、それだけ期待の高い馬がいたということにもなる。

・エルディアマンテの2021(牡1歳)落札額7800万円

 父ブリックスアンドモルタルは米国のG1を5勝し、年度代表馬にも選ばれた経験を持つ。日本のファンにはまだ馴染みがないが、2日目の当歳馬セールで冠名「ショウナン」で知られる国本哲秀オーナーが同産駒を3億1000万円で落札。ディープインパクトが種牡馬としていなくなった次世代を担うべく注目すべき一頭である。

・ベルルミエールの2021(牡1歳)落札額9400万円

 父レイデオロは、2月に調教師生活を終えた名伯楽・藤沢和雄師に初のダービー制覇をもたらした馬。母も芝重賞で複数好走歴があり、ダートでも好走した実績を持つ。上述したブリックスアンドモルタル産駒同様、日本の馬場だけでなく海外で活躍できる資質を考えての落札なのかもしれない。

 以上、今回は1歳馬を主に武豊騎手にもチャンスがありそうな藤田オーナーとキーファーズが落札した期待馬を取り上げた。

 他にも2日目の当歳馬セールでも億超えの高額落札を連発した藤田オーナー。母が桜花賞で3着したアットザシーサイドの2022(1億1000万円)や、初上場となったアドマイヤマーズ産駒のトレジャリングの2022(1億4500万円)など魅力的な馬が多数揃っている。

 落札した馬の中には将来的に武豊騎手とクラシックを目指す馬がいても不思議ではないだけに、関係者やファンの注目度も必然的に高くなるはずだ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
 ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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