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JRA【中京記念(G3)予想】リーディングトップ川田×ファルコニアは迷わず切り!小倉の鬼を押さえて好配当を狙う

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 今週はサマーマイルシリーズ第2戦となる中京記念(G3)を予想していきたい。

 先週だが、馬場状態がひとつの鍵だった。それが裏目に出たのが函館2歳S(G3)。勝ったのは予想に挙げていたブトンドールだったが、2着は切ったクリダーム、さらに3着はノーマークであった。馬場は稍重で勝ちタイムも1分11秒8と相応に遅いタイム。その割にクリダームが入ってきたということで、思ったより馬場状態は悪くなかったのかも知れない。一方3着が新馬戦ダートの馬だったので、こちらはパンパンの良馬場でなかったが故に伸びてきた可能性がある。

 函館記念(G3)の方も1番人気を敢えて押さえたマイネルウィルトスが来てくれたのはいいが、勝ったのはまさかのハヤヤッコ。3着のスカーフェイスは前走大阪杯(G1)のローテーションに前例がなかったので切ったが、こちらは当日予想通りの重馬場だったということで、予想を超える適性があったので来たのだろう。ハヤヤッコもそういう意味ではダート重賞を勝っているくらいなので、パワーが必要な馬場は向いていた。いずれにせよ予想の斜め上の結果だった。

 ということで予想に戻ろう。

 まずはいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていきたい。ただ、20年は阪神開催、昨年は小倉開催でさらに距離も1800m戦と条件が異なるのだが、今年も同条件で行われるということもあるので、すべてのデータを合わせて見ていく。
米子S(L、OP) 7頭
パラダイスS(OP) 5頭
京王杯SC 3頭
安田記念、NHKマイルC、エプソムC、マーメイドS 各2頭
ヴィクトリアマイル、マイラーズC 各1頭
リステッド 1頭
オープン特別 3頭
条件特別(3勝クラス) 1頭
となっている。夏競馬の最中ということもあって、重賞組よりオープン戦を経由して臨む馬が多い。1800mで開催された昨年はマーメイドS(G3)から2頭と安田記念(G1)から1頭の組み合わせ。マイルではなくマイルより長い距離でも通用する力のある馬が来たので、今年もその傾向は続く可能性がある。

 続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 2-0-2-6
2番人気 0-1-0-9
3番人気 1-0-2-7
4~6番人気 4-6-4-16
7~9番人気 2-0-1-27
10番人気以下 1-3-1-63
となっている。上位人気がアテにしづらい数字が残っている。近5年に絞ると1番人気が【2-0-2-1】なので、ここ最近は1番人気が人気相応に走っていると見ていいだろう。昨年も1番人気が勝利しているので、ひとつの傾向として考えられる。が、全体としては4番人気以下の馬の好走が目立ち、それは数字にも表れている通りだ。近5年でもその傾向は変わらない。

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コルテジア

 これらを踏まえて「◎」は人気薄の3番コルテジアとする。

 前走はエプソムC(G3)。積極的に動いて番手から競馬を進めたが、直線で力尽きて9着と大敗している。

 前走は20年日本ダービー(G1)後に判明した二度の骨折で、実に2年ぶりの実戦復帰だった。2年のブランクがあって、いきなり重賞で好走するのは至難の業。加えて重馬場だったこともある。戦績を見る限り稍重までは凌げるようだが、重までは厳しいと見える。

 距離も1800mがちょうどいいようで、3歳時には開催場こそ違うがきさらぎ賞(G3)を勝っている重賞ウィナー。筋や腱といった部分の故障は復帰しても競走能力の低下が否めないが、骨折による長期休養なので競走能力に衰えはなかろう。陣営も一叩きしての上積みを強調しており、前で競馬をしたい馬が少ない今回のメンバーは有利になるとコメント。

 天候も雨の時間はありそうだが、極端な馬場の悪化はなく良~稍重でできそうな見通し。能力はこのメンバーであれば上位。人気がないからこそ押さえておきたい1頭だ。


「○」は人気どころだが2番ミスニューヨークを挙げる。

 前走はヴィクトリアマイル(G1)。後方待機策を採って直線で追い上げてきたが、大混戦の中僅差の10着に敗れている。

 前走は本当に大混戦で、着差はわずか0.7秒。着順ほどには負けていない。3走前のターコイズS(G3)を勝っている重賞ウィナーであるが、G1では荷が重かったのとマイルでは少し短かった可能性がある。主戦場は1800m~2000mで良績もここに集中している。

 陣営は左回りが向いていないというコメントをしているが、実際左回りコースで好走例はゼロ。逆に小倉コースは4走して1勝2着1回3着1回、あと1回は昨年のこのレースで記録した4着と好相性を見せている。重賞を勝っていながらも斤量は前走から1kg減で出られる魅力もあり、好走を予感させる要素が多い。

「▲」はまた人気薄だが6番アーデントリーを推す。

 前走は米子S(L)。中団につける競馬で直線に向いたものの、あっけなく馬群に飲まれて11着に大敗している。

 4走前にようやくオープン入りを果たした馬で、新馬戦を勝ったあとオープン戦や小倉2歳S(G3)なども使われたが、好走止まりのまま1勝クラスの脱出に19戦。この2勝目が新馬戦から1年7カ月ぶりの勝利となった。

 29戦してわずか4勝しか挙げておらず勝ち味に遅い馬ではあるが、この4勝のうち3勝はいずれも小倉で挙げたもの。今回の舞台となる1800mも4走前の3勝クラスで勝利しており、小倉コースとは相性がいい。

 前走は1年2カ月ぶりの休み明けだった上に、マイルがやや短かったことも考えられる。近走は中距離を使われてきていたので、1ハロン延長はプラスになるはず。陣営も一叩きしての良化をアピールしており、得意なコースでの変わり身に期待できそうだ。こちらも近走の負けっぷりで人気を落としているが、買い要素は十分にあると見込んで押さえたい。


「△」は6枠2頭、11番カテドラルと12番ヴァリアメンテとする。

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カテドラル 撮影:Ruriko.I

 カテドラルの前走は安田記念。出遅れから後方待機を強いられ、直線でもいいところなしの最下位に敗れている。

 近走はパッとしない走りばかりで、極めつけが前走の最下位でとどめを刺された感がある。だが、昨年も安田記念のあとこのレースを使って2着に入り、次走の京成杯AH(G3)で勝ち星を挙げているなど、夏に強いタイプと見える。

 昨年から斤量が1kg増になってしまってはいるが、57kgならカンカン泣きする重さではなかろう。3歳時にはNHKマイルC(G1)3着などがある実力馬。昨年の再現があってもおかしくはない。

 ヴァリアメンテは前走米子Sで、後方からよく伸びてきたが上位の馬に及ばず6着となっている。

 まだ4歳馬ということもあってキャリア10戦しかないが、このうち8戦が阪神コースと偏りがある。しかし、小回りコースしか走っていないことが、今回の小倉挑戦にはプラスに働く可能性は高い。陣営からはまだ馬の気に任せて終いからやるしかない、というような声も聞こえるが、とは言えキャリア10戦中6戦で上がり最速をマークしているなど、切れる脚のある馬。時計もそれなりの時計を持っているので、オープン入りしたばかりではあるが、ここでも見せ場は作れると見て押さえておきたい。

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カデナ

 今回は「×」として注目の13番カデナを挙げておく。

 前走は平安S(G3)で、最後方からの競馬をしたものの勝ち馬が強すぎて前が止まらず、追い上げるも8着に敗れている。

 言うまでもなく今村聖奈騎手の連続重賞制覇がかかっている馬だが、近3走はいずれもダートで結果が出ていない。しかし、小倉ではそれなりに良績が残っており、小倉大賞典(G3)の1着3着、小倉記念(G3)の2着など重賞で勝ち負けしている。特に今年の小倉大賞典は前走ダートからの3着と適性がないとできない芸当を演じている。

 とは言えすでに8歳馬。8歳馬は過去10年で8頭が挑戦していずれも着外に沈んでいるほか、重賞3勝をマークしていることで今回も近走成績とはおよそ結びつかないトップハンデを背負わされている。陣営からもまったくいい声が聞こえてこず、よほど上手く噛み合えば掲示板には、と非常に弱気なコメントが出ている。

 では、なぜ押さえるか。前回のCBC賞(G3)で、今村騎手のテイエムスパーダがデータをまったく無視した走りを見せたためだ。今年の新人でトップの勝ち星を挙げている彼女であれば、再びデータを超えた何かをしでかす可能性がある。それを見越しての押さえだ。

 人気どころでは5番カイザーミノルと15番ファルコニアを切り。

 カイザーミノルは前走米子Sで前を捉えきれなかったものの、よく追い込んで2着まで確保した。

 カイザーミノルに関しては現在の主戦場であるマイルが適距離のようで、マイルより長い距離で勝ちがない。加えて陣営も指摘しているところだが、馬体重の減少が著しい。2走前はマイナス12kgでこの時点でデビュー時の馬体重を割り込んでいるが、さらに前走はそこから8kg減らしての出走。連対は果たしたものの、明らかに馬の調子が絶好調ではないことを物語っているだろう。

 ファルコニアの前走はマイラーズC(G2)で、前目につける競馬から直線もよく粘ったが後ろから来た馬に交わされ3着に終わった。

 キャリアを見る限り距離は持ちそうだが、どうにも決め手に欠けるところがある。それは陣営も危惧しているところだが、このレースは時計がさほど速くならない代わりに決め手勝負になる傾向があり、昨年も上位3頭はいずれも上がりで1位から3位までを記録した馬で占められている。

 流れひとつでどうにでも変わるところではあるが、傾向として前残りしにくいところがあり、この馬にはそれが不利に働く可能性が高い。直線で追い込んでくるイメージがないので、馬群に飲まれてしまったらそれまで。そう考えると積極的に買いにくい。

 ということで、今回は2番、3番、6番、11番、12番、13番の6頭で3連複BOX20点勝負としたい。

 個人的には来ないと思いつつも、テイエムスパーダのことがトラウマになっているので、一応カデナを押さえるが、ここはバッサリやって10点勝負にする方がリターンも大きい可能性がある。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
 オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

 

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