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【レパードS(G3)展望】福永VS川田!3歳ダート王の行方は

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 8月7日、新潟競馬場では3歳限定のダート中距離重賞、レパードS(G3)が行われる。2016年以降の過去6年は関東馬が5勝、関西馬は1勝と、近年は東高西低の情勢。今年の主役もやはり関東馬となるのだろうか。

 オメガパフュームの弟としてデビュー前から注目されていた関東馬のホウオウルーレット(牡3歳、美浦・栗田徹厩舎)が初の重賞に挑む。

 昨年12月の2歳新馬で7馬身差の圧逃劇でド派手デビューを飾ったホウオウルーレット。続く黒竹賞(3歳1勝クラス)は2番手から抜け出す横綱相撲で6馬身差勝利を挙げ、「これはホンモノ」の声が上がった。

 ところが、3連勝を狙った伏竜S(OP)で単勝オッズ1.3倍を裏切り、5着に敗れると疑問の声が噴出。挽回を期した青竜S(OP)は初めて中団に控える競馬で2着に入ったことで雑音は小さくなったが、同時に注目度もやや下げる形となった。

 そして迎えた前走のいわき特別(2勝クラス)。古馬との初対戦で単勝オッズ1.4倍の断然人気を背負ったホウオウルーレットは、中団後方からの競馬を選択すると、向正面で押し上げていき、4角では先行集団を射程圏に入れ、直線あっという間に先頭に躍り出て最後は差を広げた。

 前崩れの展開が向いたとはいえ、2着馬に5馬身差をつけ、コースレコードタイのオマケ付き。この勝利で「やはりホンモノ」の声も聞かれるようになった。

 試金石となる今回は鞍上に新コンビとなる福永祐一騎手が配された。今年挙げた重賞2勝(フェブラリーS、皐月賞)はどちらも関東馬でのもので、ここでも関東馬で重賞勝利を狙う。

 ホウオウルーレットを追う2番手グループは大混戦。その筆頭格が嵌ったときの強さはホウオウルーレットと通じるものがあるタイセイドレフォン(牡3歳、栗東・西村真幸厩舎)だ。

 デビュー3戦目で初勝利を飾ったときは逃げて7馬身差の圧勝。続く3歳1勝クラスは3/4馬身差の辛勝だったが、ヒヤシンスS(L)11着、鳳雛S(L)2着を挟んで臨んだ前走・弥富特別(2勝クラス)は好位4番手から直線抜け出して8馬身差をつけた。

 その前走で初めてコンビを組んだのは川田将雅騎手。レース後、「道中スムーズに走って、直線ではしっかりと自分の脚を使っています。すごく良い内容で走れました」と絶賛するコメントを残し、今回も継続騎乗の予定だ。

 その戦歴から芝スタートのコースで課題は残るが、今回のようなオールダートなら上位争いは濃厚だろう。

 鳳雛Sでタイセイドレフォンに勝利しているハピ(牡3歳、栗東・大久保龍志厩舎)は、ジャパンダートダービー(G1、以下JDD)4着からの巻き返しを期す。

 今年1月のデビュー戦から1勝クラス、鳳雛Sと無傷の3連勝を飾り、前走はG1の大舞台でブリッツファングに次ぐ2番人気に支持された。

「もう少しポジションを取るイメージだった」と藤岡佑介騎手がレース後に話したように、最初のコーナーを最後方で回ったハピ。徐々に位置を押し上げていき、4角では8番手まで進出したが、先行馬が3着までを占める展開ではなす術がなかった。

 それでも上がり3ハロンはメンバー唯一の37秒台となる37秒8をマーク。勝ったノットゥルノとの差が0秒3なら、負けて強しだったといえるだろう。

 藤岡佑騎手も「まだキャリアも浅いですから、これから」とコメントしたように、前走の敗戦を糧に前進する可能性は十分あるはずだ。

 カフジオクタゴン(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、6月に2勝クラスを勝ち、JDDに登録していたが、残念ながら除外されてここに回ってきた。

 鞍上を務めるのは短期免許で来日中の香港の名手、C.ホー騎手。初日の30日に芝1000mで来日初勝利を飾ったが、ダートでどんな手綱さばきを見せてくれるのかに注目だ。

 ヘラルドバローズ(牡3歳、栗東・寺島良厩舎)は、勝ち上がりに3戦を要したが、2走前のヒヤシンスSでコンバスチョンにクビ差の2着に食い込んでいる。前走の1勝クラスを3馬身差で楽勝しており、重賞初挑戦のここでも楽しみ。

 この他には、前走・関東オークス(G2)で2着したラブパイロー(牝3歳、美浦・大和田成厩舎)、ともにドゥラメンテ産駒でダートは2戦2勝と底を見せていないギャラクシーナイト(牡3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)とメンアットワーク(牡3歳、美浦・斎藤誠厩舎)も不気味な存在だ。

 過去にはトランセンドやホッコータルマエがこのレースを勝利して、長期にわたってダート路線を引っ張った。今年は大本命ホウオウルーレットが順当に勝って、秋の大舞台へと駒を進めるのか。それとも関西馬の逆襲はあるのか。注目のレパードSは15時45分に発走予定だ。

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