凱旋門賞“大本命回避”でタイトルホルダーが大ピンチ!?

2か月後に迫ったヨーロッパの芝・最強馬決定戦、凱旋門賞(仏G1、10月2日)。今年は現時点で4頭の日本馬が出走を予定しており、例年以上の注目を集めている。
そんななか、日本馬の陣営にとっては追い風となりそうなニュースが飛び込んできた。
3戦無敗の英国ダービー馬デザートクラウンが凱旋門賞を回避し、年内を休養にあてる見込みであると、複数の海外競馬メディアが報じたのだ。
主要ブックメーカーの多くでやや抜けた1番人気(暫定)に支持されていた“大本命”だっただけに残念なニュースではある。これにより、悲願を目指す日本馬にとってはチャンスが増大したと捉えられるだろう。
タイトルホルダーが大ピンチ!?
そして、デザートクラウンに代わって1番人気に躍り出たのが、他でもないタイトルホルダー(牡4歳、美浦・栗田徹厩舎)である。
1日現在、英国の大手ブックメーカーの一つ、『ウィリアムヒル』はタイトルホルダーの単勝オッズを6倍に設定。これは連覇を狙うトルカータータッソなどの8倍を抑えて堂々の単独1番人気である。
同じく英国の大手ブックメーカー『bet365』は、タイトルホルダーとフランスダービー馬のヴァデニを7倍で1番人気に設定している。ただし、ヴァデニは2000mの中距離路線に矛先を向ける可能性が高いともいわれており、ここでも実質タイトルホルダーが単独1番人気ということになる。
大本命馬の回避のニュースとともに、俄然注目度が高まりそうなタイトルホルダーだが、もし本番でも1番人気に推されるようなら、G1では自身初となる。
「意外ですよね。これまで新馬戦、セントライト記念(G2)、日経賞(G2)と3度、1番人気に支持されていますが、G1では2番人気が最高でした。まだレースまで2か月あるので、オッズは変動する可能性がありますが、直行が濃厚ですし、3連勝の勢いも買われて、このままタイトルホルダーが1番人気のままになるんじゃないですかね」(競馬誌ライター)
本番では逃げる可能性が高いとされるタイトルホルダー。もし最終的に1番人気で本番を迎えることになれば、あの競馬の格言が気になるところだ。
「日本の競馬界では昔から『1番人気の逃げ馬は危険』という格言があります。人気を背負うと、どうしても後続からのマークが厳しくなるためです。前に行くタイトルホルダーにとっては簡単なレースとはならないでしょうね」(同)
他にも気になる格言がある。それが「長距離は騎手で買え」というもの。これもタイトルホルダーを苦しめることになるかもしれない。
「今や絶対的なコンビとなったタイトルホルダーと横山和生騎手ですが、同騎手は凱旋門賞どころか海外遠征も未経験です。アップダウンの激しいコースには、フォルスストレート(偽りの直線)などもあって、日本とはまるで異なります。長距離レースで絶対的な強さを誇るこの人馬ですが、いきなりの大舞台で、果たして横山和騎手が対応できるかどうか……。
他にも宝塚記念(G1)から直行で臨むローテーションが濃厚と言われていますが、これもマイナス要素になりかねません。これまで凱旋門賞で好走した日本馬はエルコンドルパサーのように現地滞在か、オルフェーヴルのように現地でひと叩きされたケースがほとんどでしたからね」(同)
凱旋門賞への直行ローテ、海外経験皆無の鞍上、そしてマークが厳しくなる1番人気……。
デザートクラウンの回避は、もしかしたらタイトルホルダー陣営にとってはありがたくない決断だったのかもしれない。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
PICK UP
Ranking
11:30更新
未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
JRA木幡育也騎手「謎の騎乗停止」で再びの”ドーピング”疑惑も……若手騎手が示してしまった「前例」
JRAソダシ脱落の大ピンチ!? フェブラリーS(G1)は“ヘビー級”が絶対的優位も「太りすぎ」はNG- 不評だった「Jpn1」消滅!? 芝のJRAとダートのNARの二極化へ「全日本ダート大改革」の奥に見える未来図
- 日本競馬が揺れた現役騎手による「禁止薬物」事件から8年。坂井瑠星、横山武史ら「5年連続」トップジョッキーを輩出…JRA「新ルール」が呼び込んだ若手黄金期【この日、何の日】2月12日編
- ゴールドシップ繋養牧場でまた迷惑行為…ビッグレッドファームが来年GWの見学を休止。過去にあった非常識行為と、SNSやYouTubeの無断アップが後を絶たない問題
- ウマ娘「ゴルシ」が新馬デビュー、オーナーのこだわりが詰まった血統に注目
- 振り返れば凄い騎手ばかり! ペリエ、ムーア、スミヨン、モレイラ……日本競馬に新時代をもたらした衝撃の外国人騎手伝説
- 「明暗」分かれたスワーヴリチャードとレイデオロ、評価と成績で逆転されるも…巻き返しに期待出来そうなワケ
- JRA「前代未聞」の不祥事は岩田康誠だけじゃない!? 先輩騎手が後輩騎手を木刀で殴打、22年前に起きた「サイレンススズカ超え」の遺恨

















