
「夏の新馬王」福永祐一の影で、あの騎手が3年ぶり躍動

「追ってからもしっかりしていましたし、良い内容でした」
そう語ったのは、6日に新潟競馬場で行われた5Rの2歳新馬をフェイトで勝利した福永祐一騎手だ。
レースでは、終始楽な手応えのまま2着に5馬身差をつける圧勝。鞍上も「クラシック戦線に乗せて行ける」と早くも将来への期待を寄せた。
毎年6月から始まる2歳の新馬戦に滅法強い福永騎手。特に夏季は2019年以降、川田将雅騎手やC.ルメール騎手らと互角以上の勝ち星をマークしている。今年も上述したフェイトで早くも6勝目とトップを快走している。

そんな「夏の新馬王」福永騎手の影で、例年にも増して好調な騎手がいる。三浦皇成騎手だ。
夏の2歳新馬は好調そのもの
6月は、ロッソランパンテとモルチャンで2勝。7月もフルメタルボディーで1勝ながら、2着4回と高い連対率をキープしている。さらに先日6日にはニシノコウフクで優勝。勝利数では福永騎手(6勝)に次ぐ4勝目となり松山弘平騎手、鮫島克駿騎手、川田騎手、戸崎圭太騎手らと並ぶ2位タイ(6日時点)に浮上した。
「三浦騎手が挙げた新馬戦の4勝は、8番人気→10番人気→2番人気→7番人気とほとんどが人気薄でのもの。福永騎手を始め他の上位騎手の勝利馬は、鮫島克騎手のキミノナハマリア(8番人気)以外すべて4番人気以内ですから、同じ4勝といえど三浦騎手の勝負強さが光ります。
また、ルメール騎手や川田騎手、福永騎手などリーディング上位騎手が毎年の新馬戦で好成績を残している通り、新馬戦を勝つということは若くて有力な馬をお手馬にするチャンスがあるということ。『その後』に期待できる勝ち星を考えれば、新馬戦の1勝はただの1勝ではありません。そういった意味で今後の三浦騎手には注目したいですね」(競馬誌ライター)
今年は6日現在で33勝。全国リーディングで21位と絶好調とはいえない三浦騎手だが、思い返せばキャリア初の年間100勝を達成した2019年も、夏の2歳新馬は好調そのものだった。
「この時期の2歳戦は年末や来年に向けて非常に大切ですから、この調子でどんどん勝っていきたいですね」
5日、『東京スポーツ』で連載中のコラム「エボリューション・三浦皇成」にてそう語っていた三浦騎手。夏の新馬戦で蒔いた“種”が、秋以降に大きな実りをもたらせるかもしれない。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
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