GJ > 競馬ニュース > 福永祐一、1番人気も「前が壁」で終戦…WASJ「世界を知る」武豊とは歴然の差!?
NEW

福永祐一、1番人気も「前が壁」で終戦…WASJ「世界を知る」武豊とは歴然の差!?

福永祐一、1番人気も「前が壁」で終戦…WASJ「世界を知る」武豊とは歴然の差!?の画像1
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 世界のトップジョッキーが札幌の地に集結し、27、28日の2日間にわたって「2022ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」が行われる。27日の第1戦と第2戦を終えて首位に立ったのは、国内騎手では最も“世界を知る”武豊騎手だった。

 土曜札幌10Rの第1戦(芝1200m)では、6番人気のメイショウツツジに騎乗した武騎手。道中は後方2番手に控えリズムを整えると、末脚勝負に懸けた。すると、直線で大外を鋭く伸びて優勝。1着騎手に与えられる30ポイントをゲットする幸先いいスタートを切った。

 続く11Rの第2戦(芝2000m)は4番人気のアサケレディに騎乗した武騎手。ここでも道中は後方集団に位置していたが、勝負所で一気に押し上げていき、4角では3番手集団に。そのまま押し切るかと思われたが、最後はサクラトゥジュールとターキッシュパレスに差され、3着に敗れた。

 それでも2戦を終えて、合計45ポイントを獲得。2位の川田将雅騎手に3ポイント差をつけて首位に立っている。

福永祐一、1番人気も「前が壁」で終戦…WASJ「世界を知る」武豊とは歴然の差!?の画像2
福永祐一騎手

 その一方、初日からエンジン全開で連続好騎乗を見せた武騎手とは対照的に、不本意な形で初日を終えたのが福永祐一騎手だ。

 まずWASJ第1戦では、1番人気に推されたアラモードバイオ(牡4歳、栗東・新谷功一厩舎)に騎乗。近走は差す競馬に転じていた同馬だが、以前は逃げて結果を残していた。今回は最内枠に入っただけに逃げの手も考えられたが……。

1番人気も「前が壁」で終戦…

「スタートでタイミングが合わず大きく出遅れてしまいました。札幌の1200m戦では痛すぎましたね。それでも道中の手応えは決して悪くありませんでした。

4角手前でもいい感じで上がっていき、直線は大外に持ち出したかったのではないでしょうか。ところが、結果的に1~2着に入った7枠の2頭が外からアラモードバイオに蓋をする形で福永騎手は馬群に突っ込まざるを得なくなりました。

これが明暗を分けて、大外を通った2頭がワンツー決着。一方の福永騎手とアラモードバイオは直線で前にいた馬がズラッと壁になり、減速せざるを得ない形になってしまいました。前が開いてからはしっかり伸びて5着まで追い上げただけに、もったいない騎乗でしたね」(競馬誌ライター)

 直線が短い札幌の短距離戦で致命的な出遅れ、そして直線では前が壁になる“ダブルパンチ”を食らった福永騎手。続くメインのWASJ第2戦は12番人気のスパングルドスターに騎乗し、好位で競馬を進めたが、4角手前で早々と失速し、ブービー13着に大敗した。

 2戦を終えて、11ポイントを獲得した福永騎手だが、2日目の第3戦、第4戦はともに近走結果が出ていない格下馬への騎乗を予定している。

 世界の一流相手に14年(当時の名称はワールドスーパージョッキーズシリーズ)と17年に2位に入った経験がある福永騎手。今年は初戦以外の3戦で苦しい戦いを強いられることは分かっていただけに、1番人気馬で迎えた第1戦は是が非でも勝っておきたかったところだろう。

 騎乗馬の質もあるとはいえ、武騎手との差をまざまざと見せつけられた形の福永騎手。巻き返すのは厳しくなったが、このままでは終われない。世界のトップジョッキーとの競演も残り2戦。何とか爪痕を残す騎乗に期待したい。

福永祐一、1番人気も「前が壁」で終戦…WASJ「世界を知る」武豊とは歴然の差!?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛