
「お騒がせホース」主戦が降板濃厚!?乗り替わった馬が大活躍…再び訪れたお役御免の危機
夏競馬も終了し、今週末からは中山と中京の2場開催がスタート。秋競馬初日となる10日の中山競馬場では、秋華賞(G1)へ向けたトライアルレースの紫苑S(G3)が行われる予定だ。
近年では、このレースをステップにショウナンパンドラ、ヴィブロス、ディアドラなどが秋華賞を制覇。またパールコード、カレンブーケドール、マジックキャッスル、ファインルージュなどの好走馬を多数輩出しているように、本番へ向けて重要な一戦だ。
競馬ポータルサイト『netkeiba.com』の予想オッズでは、昨年の阪神JF(G1)覇者サークルオブライフ、フラワーC(G3)を制しオークス(G1)で2着したスタニングローズ、フェアリーS(G3)の勝ち馬ライラックなどが上位人気の想定となっている。
重賞実績こそないものの、これらに次ぐ4番人気の想定となっているのが、サウンドビバーチェ(牝3、栗東・高柳大輔厩舎)だ。
前走のオークスでは、発走前の輪乗り中に他馬に蹴られ、放馬するアクシデントのあったサウンドビバーチェ。その影響で自身が競走除外となった挙句、グレード制導入後のG1では最長となる15分の遅延を招く原因となってしまった。

紫苑Sはそのオークス以来となる仕切り直しの一戦だけに、何としても権利を取って秋華賞へ繋げたいところ。主戦の石橋脩騎手にとっても、本番へ向け是が非でも結果が求められるだろう。
「お騒がせホース」主戦が降板濃厚!?
ところが、各メディアの想定騎手には横山武史騎手の名前があり、石橋騎手の継続騎乗の情報は見当たらなかった。状況的に考えると、どうやら降板する可能性が高そうだ。
結果を残せなかったことによる「降板」なら兎も角、前走の競走除外は不運なアクシデントによるもの。弱肉強食の騎手の世界とはいえ、その直後での乗り替わりは少々非情にも映りかねない。
さらに今回手綱を取る横山武騎手には、オークスで3着に導いたナミュールがいるため、仮に紫苑Sで権利を取れたとしても本番で騎乗するかはわからない。そういった背景もあってか、ネットの掲示板やSNS等では「石橋騎手が不憫すぎる」「何故乗り替わりなんだ」など、一部のファンからは同情の声も挙がっていた。
思い返せば、牝馬2冠を達成したスターズオンアースを巡っても、同じような場面があった。デビューから4戦で主戦を務めた石橋騎手だったが、その後は横山武騎手→川田将雅騎手→C.ルメール騎手へと手綱が移り、乗り替わり後に結果を出されて悔しい思いを味わっている。
また共同通信杯(G3)を制したダノンベルーガについても、新馬戦では石橋騎手が勝利に導いたものの、次戦ではすぐに松山弘平騎手へと交代。その後は自身に手綱が戻ってくることはなく、川田騎手が任されることになるなど重賞での相次ぐ「お役御免」が続いている。
そんな石橋騎手ではあるが、先週の新潟記念(G3)では4年ぶりに手綱を取ったユーキャンスマイルを9番人気で2着に導いたようにその腕は確かなものがある。仮に紫苑Sで権利が取れ、再び本番でサウンドビバーチェに騎乗することがあれば、今度は関係者に一泡吹かせてほしいものだ。
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