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夫と初来日の女性ジョッキーは実力十分!? 昨年172勝、本年英国リーディング2位、仏オークス制覇など実績山盛り!

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C.スミヨン騎手

 今秋、短期免許を取得して多数の外国人騎手が来日することが濃厚になった。ここ2年はコロナ禍ということで来日する人数も大幅に減っていたが、3年ぶり参戦のC.スミヨン騎手を筆頭にビッグネームの姿が間近で見られそうだ。

 そうした中で注目の的となりそうなのが、今回初来日となる“実力派女性ジョッキー”のH.ドイル騎手だ。

 今年で26歳。JRA通年騎手免許試験の受験が決まり話題になっているM.ミシェル騎手の1つ下で、藤田菜七子騎手(美浦・根本康広厩舎)の1つ上という世代になる。日本の基準で見ればまだまだ若手という年齢だが、ドイル騎手は伝統あるイギリス競馬界で数々の実績を残してきた。

 彼女に初めて大きくスポットライトが当たったのは2019年。シーズン116勝を挙げ、106勝だった女性騎手の年間最多勝記録を塗り替えた。その後も2020年は151勝、2021年は172勝と自身の記録を大きく伸ばしている。

 今年はナシュワ(牝3歳、英・J&Tゴスデン厩舎)とのコンビで仏オークス(ディアヌ賞/G1)を制し、イギリス騎手リーディングでもW.ビュイック騎手に次ぐ2位につけるなど、性別の枠を超えた大活躍を見せている。

短期免許取得の規定は大きく変更され非常にシビアに

 乗りに乗っている中で日本競馬への参戦を決めたドイル騎手だが、海外騎手の短期免許取得に関する規定は2017年に大きく変更され、非常にシビアなものになっている。

 従来であれば、直近2年のリーディング順位が北米なら30位、欧州なら10位以内に入っていれば良かったが、ルール変更以降は5位以内までに入っていなければ資格を満たせないよう厳格化された。

 例外条件は凱旋門賞などの指定G1を通算2勝以上することだが、こちらも決して容易ではない。

 2020年に女性騎手に限っては下記の通りに条件が緩和されたが、ドイル騎手は2020年の英国リーディングで4位、2021年が5位と、新ルールでも基準を満たしている”実力派”。同時期に来日する男性ジョッキー達と同列視しても良いくらいの実績を残してきている。

○海外女性騎手の短期免許取得条件(下記2点のいずれかを満たす必要あり)
▼母国リーディングで過去2シーズンのどちらかに女性1位を獲得
▼来日当該年を含めた過去3シーズン以内にパートIのG1競走で勝利

 ちなみに、短期免許で来日する海外女性ジョッキーにはいわゆる菜七子ルールの斤量2㎏減は適用されない。だが、ドイル騎手の主戦場であるイギリス競馬にはそもそも存在しない制度で、減量特典がなくても十分に男勝りな騎乗が期待できそうだ。

 またドイル騎手には騎手の夫がおり、今回一緒に来日して騎乗する見込みだ。そのT.マーカンド騎手も短期免許の取得資格を満たしているだけあり優れた成績を残している。2020年にはダノンプレミアムが参戦し3着に入った豪クイーンエリザベスS(G1)をアデイヴで制しているなど、日本でもその名を知っているファンもいるはずだ。

 なお、2人は天皇賞・秋(G1)の開催週から有馬記念(G1)の週まで騎乗する予定。拠点は美浦とのことで、同じく実力面で話題になっている今村聖奈騎手(栗東・寺島良厩舎)との共演が実現するかは分からないが、もし叶えば大いに話題になるだろう。

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