GJ > 競馬ニュース > 「第3の女」から恋人に返り咲き!? サークルオブライフ離脱で急浮上も…頼みの綱は重賞「32連敗」のどん底
NEW

「第3の女」から恋人に返り咲き!? サークルオブライフ離脱で急浮上も…頼みの綱は重賞「32連敗」のどん底

【この記事のキーワード】, ,
「第3の女」から恋人に返り咲き!? サークルオブライフ離脱で急浮上も…頼みの綱は重賞「32連敗」のどん底の画像1
ライラック

 かつての恋人が再び勝利へと導いてくれるだろうかーー。

 先週末に中山競馬場で行われた紫苑S(G3)で3着だったライラック(牝3、美浦・相沢郁厩舎)は、優先出走権を確保した秋華賞(G1)にM.デムーロ騎手とのコンビで出走を予定していることが分かった。

 紫苑Sでは戸崎圭太騎手が騎乗していたが、デムーロ騎手が秋華賞で手綱を取る予定だったサークルオブライフは右前浅屈腱炎を発症したことが判明。9ヶ月以上の休養を要する見込みのため、4戦ぶりにライラックとコンビを復活することになった。

 ライバルの離脱による急遽の鞍上交代劇となったものの、デムーロ騎手は元々ライラックのデビューから3戦連続騎乗していた相手。これには、同馬を管理する相沢調教師も「乗り慣れている騎手だから」と歓迎ムードだ。

 近走のライラックは鞍上を固定することが出来なかったことも、好意的に受け入れられた大きな理由のひとつに違いない。

 今回騎乗した戸崎騎手にしても、主戦を任されているプレサージュリフトがおり、本番での継続騎乗は望み薄。どちらかというと、一戦限りのスポット参戦の意味合いが濃かった。

「次々に新コンビを組んでも、相手の騎手は他のお手馬がいるため、ライラックはどちらかというと空いている騎手を探して鞍上を確保しているような状況でしたね。第2、第3の候補にはなれても“本命”に選んでもらえないのでは、毎度のように鞍上問題に悩まされてしまいます。

大きなレースで好走するにはテン乗りの騎手より、癖を分かっている騎手が望ましいと考えるのは、どこの陣営も同じです。とはいえ、一見ラッキーに思える元恋人の確保も、肝心のデムーロ騎手の調子が、一向に上がってこないのは気になる材料です」(競馬記者)

頼みの綱は重賞「32連敗」のどん底

 かつては重賞の勝利騎手インタビューで頻繁に見掛けた勝負師も、近年は年間の重賞勝利が二桁勝利に届かないことも珍しくなくなった。昨年こそ年間7勝と復調気配を見せたが、今年は9月を過ぎてまだ2勝で勝率も4%程度と不調。このペースだと、年内にあと1勝できるかどうかというところになる。

 プルパレイで制した3月のファルコンS(G3)が直近の重賞勝ちで、気が付けば半年近く勝利から見放され32連敗を数えている。ライラックと再コンビとなる秋華賞にしても、4年連続で二けた着順に大敗しているだけに、決して相性の良いレースとはいえないだろう。

 救いがあるとすれば、ここまで挙げた2勝の内の1勝が、ライラックで勝利した1月のフェアリーS(G3)であることか。サークルオブライフの離脱により、思わぬ形でライラックと復縁することになったデムーロ騎手にとっても、再び上昇気流に乗るチャンスを無駄にはしたくないところだ。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

「第3の女」から恋人に返り咲き!? サークルオブライフ離脱で急浮上も…頼みの綱は重賞「32連敗」のどん底のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  3. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
  4. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  5. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  6. 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
  7. 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
  8. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  9. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  10. 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶