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「わずか2回」M.ミシェル騎手に心配の声…JRA試験に万全強調も「まるで新外国人選手」

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「いい答えがたくさんできたと思います」

 28日、千葉県白井市の競馬学校でJRA通年騎手免許試験の第1次試験が行われ、ミカエル・ミシェル騎手が取材に応じた。幸いにも「いい点が取れたと思う」と手応えは上々のようだ。

 2019年にWASJ(ワールドオールスタージョッキーズ)出場のために初来日。「美しすぎるジョッキー」と称されるルックスも然ることながら「日本に恋をしました」という発言はメディアでも大きく取り上げられ、日本の競馬ファンの中にもミシェル騎手に“恋”をした人は少なくない。

 その後も、日本競馬への思いを様々な形で発信しているミシェル騎手。2020年にも騎手免許試験を受けるつもりだったが、新型コロナウイルスの影響で断念せざるを得なかった。今回は本人はもちろん、ファンにとっても待望の挑戦になる。

 だからこそ、最初の難関である1次試験で本人が好感触だったのは、日本全国のミシェルファンにとっても、この上ない朗報だろう。藤田菜七子騎手や今村聖奈騎手など、女性ジョッキーの活躍が大きく注目されている昨今、もし「JRA騎手ミカエル・ミシェル」が誕生すれば、日本の競馬界はまた1つ大きなコンテンツを手にするはずだ。

「わずか2回」M.ミシェル騎手に心配の声…

 だが、その一方で一部のファンからは、早くも不安の声が聞かれている。

「コンニチハミナサンと、ガンバッテネだけか……」

 ファンからそんな声が聞かれたのは、競馬大手ポータルサイト『netkeiba.com』が27日に公開したミシェル騎手の独占インタビューだ。

 1次試験を直前に控えたミシェル騎手に、その心境と2年ぶりの日本について、さらには週末に母国フランスで開催される凱旋門賞(G1)の展望などを聞いた内容はファン必見と言える。だが、その一方で試験合格を期待するファンからすれば「少々、心配……」と言われても仕方ないかもしれない。

「約2分30秒ほどのインタビューでしたが、現在は米国で騎乗していることもあって終始、英語でしたね。英語で受験できる1次試験には大きなプラスですし、本人も話している通り、手応えがあったことにも納得できます。

ただ、口頭試験がある2次は、どうしても日本語が必要になりますから……。

“先輩”のC.ルメール騎手やM.デムーロ騎手が、勝利騎手インタビューを日本語で受けていることは全国の競馬ファンが知っていると思いますが、2次試験を突破するにはあのくらいは話せないと厳しいのかもしれません。

その点、ファンの方が指摘されていた通り、インタビュー動画内のミシェル騎手の日本語は冒頭の『皆さん、こんにちは』と最後の『ガンバッテネー』(字幕ママ)の二言だけだったのは少し残念でした」(競馬誌ライター)

 これにはネット上の競馬ファンからもSNSや掲示板などでも「(日本語の)勉強はこれからかな?」「日本語じゃないのかー」「新外国人選手のヒーローインタビューみたい」と、ミシェル騎手の日本語を心配する声が続々……。

 多くの応援する声の中には「このままじゃ無理だろうな」「(試験に)落ちると確信した」といった厳しい声もあった。試験前の取材では「もう準備はすべて終えているつもり」と本人が語っていただけに、落胆も小さくはなかったようだ。

「過去にはデムーロ騎手や『合格確実』と言われていた香港のJ.モレイラ騎手らが不合格の憂き目に遭っており、外国人騎手たちにとってJRAの騎手試験合格は決して簡単なことではありません。

中でも最も高いハードルになるのが、やはり日本語。英語からドイツ語、イタリア語のように外国語を覚える際は、元々持っている母国の言語が大きな助けになりますが、日本語はそういったきっかけがあまりないんですよね。私も外国人の関係者から『日本語は本当に難しい』といった話を何度も聞いたことがあります。

いずれにせよ、2次試験は来年の1月とまだ時間もありますし、1次試験が終わった際の囲み取材でミシェル騎手が『話すより聞く方が得意』と言っていたので、その辺りに期待するしかないでしょうね」(競馬記者)

「もし不合格ならとても悲しいけど、それでも来年もぜひチャレンジしたい」

 1次試験後にそう話していたミシェル騎手。28日にはメディア各社が一斉に1次試験の手応えを報じるなど異例の注目を集めているが、日本の競馬ファンとの“両想い”は果たして実るのか。まずは来月6日の1次試験合格発表が注目される。

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