
川田将雅、武豊、C.ルメール不在がサイン!? スプリンターズSに「8年ぶり」の波乱注意報
10月2日の中山競馬場では、秋G1の開幕を告げるスプリンターズS(G1)が行われる。同日夜には日本馬4頭が出走する凱旋門賞(仏G1)も控えており、週末を楽しみにしているファンも多いだろう。
人気の中心はメイケイエール(牝4歳、栗東・武英智厩舎)か。先日、写真集も発売されたアイドルホースは、4度続けて跳ね返されているG1レースで“五度目の正直”を狙う。
その他にはスプリント戦で複勝率100%のナムラクレア(牝3歳、栗東・長谷川浩大厩舎)、距離適性は未知数も実績ではNo.1のシュネルマイスター(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)、春のスプリント王者ナランフレグ(牡6歳、美浦・宗像義忠厩舎)などが人気を集めそうだ。
どの馬が勝っても驚けない好メンバーだが、参戦する騎手に目を向けると寂しいという印象は拭えない。というのも、スプリンターズSは凱旋門賞(仏・G1)と開催日が重なることが多く、日本馬の出走に合わせて、日本の騎手が遠征することも度々だ。
ここ2年はコロナ禍の影響もあってか、日本馬は欧州の騎手を鞍上に迎えていたが、今年はリーディングトップの川田将雅騎手をはじめ5人の騎手がフランスへ渡航を予定している。(凱旋門賞騎乗は川田将雅、C.ルメール、横山和生、武豊の4名。M.デムーロは騎乗予定なし)
トップジョッキーの多くが不在となるため、スプリンターズSにも少なからず影響があるかも知れない。同レースは7年連続で3番人気以内の馬が勝っており、人気サイドの決着も多いのだが、勝利騎手もまた、その年のリーディングで5位以内に入っている騎手とのコンビだった。
今年の人気馬でこれに該当するのは、横山武史騎手とシュネルマイスターのコンビくらいのため、7年続いた傾向を信じて買う手もあるだろう。ただ、同馬は初めてのスプリント戦で、秋の目標にマイルCS(G1)を見据えていると手塚調教師も明言。全幅の信頼を寄せていいかといえば、不安もある。
スプリンターズS「8年ぶり」の波乱注意報
そこで視点を変えてみると、上位人気馬の勝利が切れ目となっている8年前も今年と近い状況であったことに気付いた。
2014年の凱旋門賞には日本からゴールドシップ、ジャスタウェイ、ハープスターの3頭が出走。それに伴い、横山典弘・福永祐一・川田将雅という歴代最多の日本騎手3名がロンシャン競馬場で騎乗した。
この年のスプリンターズSを制したのは、13番人気のスノードラゴンとリーディング31位の大野拓弥のコンビ。ちなみに大野騎手はこれがG1初勝利でもあった。偶然といってしまえばそれまでだが、トップジョッキーが多数海外に遠征していたことも、全く無関係だったとも言い切れないのではないか。
そういう意味では、個人的に注目したいG1未勝利騎手が8人いたため、この場を借りて触れておきたい。
▼G1未勝利の注目騎手とその騎乗予定馬
・丹内祐次(メイショウミモザ)
・国分恭介(テイエムスパーダ)
・菱田裕二(ラヴィングアンサー)
・鮫島克駿(トゥラヴェスーラ )
・荻野極(ジャンダルム)
・菊沢一樹(マリアズハート)
・西村淳也(ヴェントヴォーチェ)
・団野大成(ファストフォース)
振り返れば、今年の高松宮記念(G1)を優勝したのは、8番人気のナランフレグとG1初勝利を飾った丸田恭介騎手のコンビ。多くのトップジョッキーが不在となる今回、上記の騎手が大金星を挙げても不思議ではないかもしれない。
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