岩田望来「よそ見疑惑」にファンは恨み節も…、人気馬の痛恨出遅れに賛否の声

4日、金沢競馬場で行われた白山大賞典(G3)は2番人気ケイアイパープルが優勝。2月の佐賀記念(G3)に続き、2度目の重賞制覇を成し遂げた。
「早めの競馬を意識して動いていった」と振り返った藤岡康太騎手の思惑通りの快勝だった。果敢に先行したケイアイパープルは、道中で外目の4番手を追走。鞍上が言う通り、3コーナーから先頭に立つと、勢いそのままにゴールまで押し切ってみせた。
作戦通りの好騎乗が光った藤岡康騎手とは対照的に、残念な結果に終わってしまったのは、3番人気のカフジオクタゴン(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)に騎乗して3着に敗れた岩田望来騎手だ。
想定外の誤算となったのは、やはりスタートでの出遅れだろう。
約3馬身ほどのロスがあった中、岩田望騎手も道中は押っつけながら懸命にリカバーを試みる。何とか4、5番手辺りまでポジションを押し上げ、最終コーナー手前ではケイアイパープルに並びかけるシーンもあった。
しかし、善戦したのもここまで。直線半ばで脚色が鈍ると、一度は交わしたラーゴムにも差し返されて3着で入線した。
「よそ見疑惑」にファンは恨み節も…
十分な見せ場を作ったとはいえ、ファンの間で議論が交わされたのが、スタート時における岩田望騎手の“よそ見疑惑”だ。1枠1番から最後の馬のゲート入りを見ていた岩田望騎手だが、そちらに目線が向いたままのタイミングでゲートが開いたのだ。
その結果、岩田望騎手が正面を向く前に、不意を突かれたような格好となったことが、出遅れに関係していると考えた一部のファンから“よそ見”をしているから馬が出遅れたという声が噴出する事態へと発展してしまった。
ネットの掲示板やSNS等では「前を見ろ」「スタートで終わった」「もったいない」といった厳しい意見もあれば、「騎手のせいではない」「馬が出なかっただけはないか」と同情するものなど、ファンの間でも賛否の声が分かれた。
「直接的な原因となったかどうかは分かりませんが、ちょうど横を向いていたタイミングの出遅れでした。これに限らず、スタートの上手い騎手と出遅れが多い騎手がいることも事実です。不満を持ったファンがいても不思議ではなかったかもしれません。
ただ、個人的には出遅れた後の対処の仕方が少々残念だったように思います。道中は流れに乗るために必死な感じで、冷静さを欠いた騎乗にも映りました。ケイアイパープル目掛けて追うだけ追って直線はバッタリ。一度は交わしたラーゴムに差し返されたのは、残念でした」(競馬記者)
記者が指摘したのは、ロスの目立った道中の進路取りだ。
勝ったケイアイパープルの藤岡康騎手は、揉まれないように外の進路を選択したが、被されないギリギリのところで距離のロスを避ける判断をしていた。
これに対し、岩田望騎手は、それよりさらに外を回して並び掛けた上に、4コーナーで内に進路を取ったラーゴムに先着を許している。枠の並び的にラーゴムより内にいたカフジオクタゴンだが、勝負どころからは、終始外を回らせられる競馬となった。
勝ちにいった結果だけに、仕方がなかったのかもしれないが、ラーゴムとアタマ差だったことを思えば、2着は確保できた可能性が高い。そういう意味では、まだ若い岩田望騎手の経験の浅さも影響したのだろう。
いずれにしろ、カフジオクタゴンの応援をしていたファンにとっては、後味の悪さが残るレースになってしまったことは間違いない。
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