毎日王冠「名ばかり」G1馬にガッカリ感拭えず、サイレンススズカ伝説も過去の栄光か

翌週に秋華賞(G1)を控える中央開催だが、今週末は土日月の3日間開催。舞台も中山・中京から東京・阪神へと替わり、9日の東京競馬場では天皇賞・秋(G1)の重要なステップとなる毎日王冠(G2)が行われる。
東京・芝2000mの本番より1ハロン距離の短い条件ということもあり、関連性は非常に強く、過去にも毎日王冠をステップに栄冠を勝ち取った馬は多数。サイレンススズカとエルコンドルパサー、グラスワンダーが激突した1998年は、今なお伝説のレースとして語り継がれているほどだ。
そんな最重要ステップに位置していた毎日王冠だが、2014年の3着馬スピルバーグが天皇賞・秋を優勝したのを最後に、近年はその関連性が薄くなっている。
この背景には、かつてに比べてトップクラスの馬の陣営が、本番前にひと叩きをしなくなり、直行で天皇賞・秋を使うケースが増えたこともあるだろう。2019年と20年に連覇を達成したアーモンドアイは、2年連続で安田記念(G1)から、昨年優勝したエフフォーリアもまた、日本ダービー(G1)からという臨戦過程だった。
そういった意味では登録10頭中G1馬が半数近い4頭という今年の毎日王冠も、過度な期待をしない方がいいのかもしれない。
「名ばかり」G1馬にガッカリ感拭えず…
これは今年出走する、上位人気が濃厚なG1馬たちの顔触れを見ても納得できる。
2年前の覇者サリオスにしても、安田記念3着で復調気配を見せたとはいえ、長らく勝利から見放されており、コントレイルのライバルといわれた3歳時の勢いは感じられない。
レイパパレにしても、デビューから6連勝で制した昨年の大阪杯(G1)をピークに、その後は距離の不安も露呈して善戦止まり。春のヴィクトリアマイル(G1)では、初めてマイルに距離短縮を試みたが、落馬寸前の出遅れがあったとはいえ、12着に惨敗しているのは、あまりにも不甲斐なかったといえる。
また、8番人気で大阪杯を制したポタジェについても、次走の宝塚記念でも同じく8番人気の低評価だったのは、展開がハマっただけのフロック勝ちと考えたファンも多かったからだろう。これは2着のレイパパレにしても同様だ。事実、レコードで圧勝を飾ったタイトルホルダーの前に為す術もなく、1秒8も離されてゴールをしている。
ダノンザキッドもまた、無傷の3連勝でホープフルS(G1)を優勝し、2歳チャンプとなったところまでは順風満帆だったものの、その後は昨年のマイルCSで3着に食い込んだのが目立つ程度。G2どころかG3の関屋記念を3着に負けているようでは、厳しい立場に置かれているというしかない。
各馬の近況を鑑みた場合、どの馬もアテにならないといわれかねない“名ばかり”のG1馬たちである。何が勝っても驚けない今年の毎日王冠組だが、8年ぶりに天皇賞・秋の優勝馬を出し、再び最重要ステップの座を取り戻すことが出来るだろうか。
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