
武豊「戦略的撤退」も隠れたファインプレー!? マカヒキの奇跡はなぜ絶賛されたのか
3日間開催となる今週末、10日の阪神競馬場では、天皇賞・秋(G1)やジャパンC(G1)を視野に入れる馬が集まった京都大賞典(G2)が行われる。
昨年は1番人気アリストテレスをゴール寸前で捕らえた8歳馬のマカヒキが、9番人気の低評価を覆して波乱を演出。2016年のダービー馬による5年ぶり勝利とあって、不振の続いていた“マカヒキの奇跡”は、多くのファンの感動を呼んだ。
先週末は凱旋門賞(仏G1)の話題で持ち切りだったが、振り返ればマカヒキもまた3歳で世界最高峰と呼ばれるこの舞台に出走していた馬である。
当時、ディーマジェスティやサトノダイヤモンドとクラシックを争った世代の評価も非常に高かった。それだけに、日本ダービー(G1)を制したマカヒキの凱旋門賞挑戦を歓迎する声が多かったのも当然だろう。
実際、初の海外遠征となったニエル賞(仏G2)を勝利したことで、悲願達成の機運も益々高まった。
だが、1番人気に支持されたマカヒキを待ち受けていたのは、前走と1.2秒以上(ニエル賞:2分35秒8、凱旋門賞:2分23秒6)もタイムが短縮された激流。見せ場すら作れない14着という、あまりにも厳しい現実だった。
ネットの掲示板やSNSなどで同情の声も…
この敗戦が直接的な原因となったかどうかは定かではないものの、マカヒキは日本に帰国してからの重賞レースで別馬のように連戦連敗。かつての輝きを失ったダービー馬に対し、ネットの掲示板やSNSなどでも、一部のファンから「もう引退させてあげて」「種牡馬入りできないのか」「これ以上落ちぶれた姿を見たくない」といった同情の声すら出ていた。
しかし、そのマカヒキが全盛期を彷彿とさせる勝負根性と末脚を披露して勝利したのだから、5年前のダービー馬の復活にファンも感動したのも無理はない。馬券の当たりハズレに関係なく、称賛する声が相次いだ。

そこで気になるのが、今年の凱旋門賞で19着に終わったドウデュースの今後だ。
奇しくも同年のダービー馬が3歳秋に挑戦したのは、マカヒキ以来となる6年ぶり。ともに皐月賞(G1)を惜敗してダービーを制した両馬の姿を重ねるファンもいるだろう。
一部では早くもドウデュースの“マカヒキ化”を心配する声もあるようだが、こちらについてはもしかしたら杞憂に終わるかもしれない。
なぜなら2頭のフランスでの2戦には、大きな違いがあったからだ。
前哨戦のニエル賞を勝利したマカヒキに対し、ドウデュースは馬体に余裕のある状態で「追い切り代わり」と割り切った仕上げで4着。さらに本番の凱旋門賞でもハイペースを目一杯走ったマカヒキに対し、武豊騎手が「ドウデュースの走りが全くできなかった」と振り返ったように、本来の能力を全く発揮することなく終わった。
武豊騎手は凱旋門賞の後ドウデュースについて「馬の状態はすごくよかった」としつつも、道中は終始後方からの競馬を選択し、“回って来た”だけにも近かった。ただ、ここで無理をさせないまま「戦略的撤退」にとどめたことが、武豊騎手の「ファインプレー」となる可能性は十分にありそうだ。
武豊騎手の公式サイトによると、既に次の目標を11月27日のジャパンC(G1)に定めているとのこと。
マカヒキが翌年2月の京都記念(G2)で復帰したように遠征のダメージが深刻なものならば、年内休養も考えられる中で11月に復帰戦が決まったのは好材料。ほろ苦い結果となった凱旋門賞挑戦だが、今度はホームで外国馬を迎え撃てる地の利もある。
凱旋門賞馬アルピニスタの参戦も噂されるだけに、再び強いドウデュースの姿を見せてくれることに期待したい。
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