
シャフリヤールと接戦「あの超大物」の再始動に「G1で見たかった」の声

今年6月のエプソムC(G3)を回避して休養に入っていたプログノーシス(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)が、30日に阪神競馬場で開催されるカシオペアS(L)で復帰することがわかった。鞍上は新コンビの岩田望来騎手になるという。
昨年3月の未勝利戦で川田将雅騎手とともにデビュー勝ちを収めたディープインパクト産駒のプログノーシスは、そこから中1週で果敢に毎日杯(G3)に挑戦。
レースでは3着に敗れたが、後に日本ダービー(G1)を制するシャフリヤールや、同レースで4着に入るグレートマジシャンと好勝負を演じたことで、一躍その名が知れ渡った。
春クラシック出走は叶わなかったものの、その後は約2ヶ月の休養を経て臨んだ1勝クラスの快勝を皮切りに怒涛の3連勝を決め、見事にオープン入りを果たしている。
「6月の中京で行われた1勝クラスでは、後にローズS(G2)を勝利し、今週土曜の府中牝馬S(G2)でも上位人気が予想されるアンドヴァラナウトを相手に3馬身差の完勝を収めました。
その後の2戦もレース上がりを大きく上回る最速上がりで連勝しているだけに、プログノーシスが秘めている能力は重賞級か、それ以上だと思われます」(競馬誌ライター)
「G1で見たかった」の声も…
ここまでキャリア5戦4勝。まだ底を見せていない大器の再始動には、SNSやネット掲示板などにも「いよいよ超大物が復活か」「ここも通過点にしてほしい」などの書き込みが集まったのも当然だろう。
ただ、中には「どうせなら(同日に行われる)天皇賞・秋(G1)で見たかった」といった声も一部のファンから寄せられている。
今年の天皇賞・秋は想定段階でかなりの少頭数になることも報じられているため、賞金面でやや不安のあるプログノーシスも、登録さえすれば出走が叶う可能性がある。
先述の通り、3歳時にはシャフリヤールらと接戦しており、もともと実力は折り紙つき。阪神2000mで行われた前走・京橋S(3勝クラス)の勝ち時計1分58秒3も、その前の週にポタジェが勝った大阪杯(G1)のタイムを上回っていた。
一般的に競走馬の充実期といわれる4歳秋のシーズンを迎えているだけに、どうせなら同日の裏ではなく、表で開催されるG1でその姿を見たかったというのが、ファンの本音なのかもしれない。
「ただ、ここまでのローテーションを見るとそれほど体質が強くもないと思われるプログノーシスだけに、反動面などを考慮するとリステッドからの再スタートとなるのもある程度は仕方ないでしょうか」(同)
カシオペアSの後にも古馬G1は、マイルCSやジャパンC、有馬記念などが控えている。しかし、出走間隔や本馬の距離適性などを考えると、参戦はあまり現実的ではないかもしれない。
となると、プログノーシスの姿が大舞台で見られる日が来るのは、早くても来年の大阪杯あたりか。現時点では収得賞金などもまだ心細いため、まずは復帰戦での好レースを期待したい。
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