
三冠の夢破れたスターズオンアースが世界へ挑戦!? アンカツが勧めた注目の次走

先週末に行われた秋華賞(G1)はスタニングローズが勝利。牝馬三冠を目指したスターズオンアースは惜しくも3着に敗れる結果となった。ただ敗れはしたものの、ほぼ最後方の位置から末脚を伸ばした走りは「負けて強し」と言うに相応しいものであった。春二冠が決してフロックではなかったことを証明したといっていいだろう。
気になるのは同馬の今後のローテーションだ。前哨戦を使わず、秋初戦として秋華賞へ直行したことを考えれば、今秋にもう一戦する可能性は十分に考えられる。次走の予定は明かされてはいないが、SNS上のファンの間ではエリザベス女王杯(G1)やジャパンC(G1)が候補として挙がっている。
こうした中でスターズオンアースの次走候補について、興味深い見解を述べたのが元JRAジョッキーの安藤勝己氏である。
三冠の夢破れたスターズオンアースが世界へ挑戦!?
同氏は秋華賞の結果を見届けた後、自身のTwitterアカウントで「適性マイル寄りの馬もおって上位勢の次走が気になるところやけど、スターズオンアースはJCに向かってほしい。左回りと斤量で勝負になるよ」とツイート。ジャパンCに勝算ありとの持論を展開した。
今年のジャパンCには多数の外国馬が予備登録を行っており、その中には破竹の7連勝で凱旋門賞(G1)を制した欧州最強牝馬・アルピニスタの名前もある。この世界的な名牝と日本が誇る二冠牝馬の対決が実現するとなれば、更なる盛り上がりを見せることとなるはずだ。
秋華賞からジャパンCへの転戦は過去10年で7頭の例があるように、中5週の間隔も踏まえれば、決して実現不可能なローテーションではない。その7頭の成績も(2-1-1-3)と良好であり、三冠級の牝馬が通用する下地も十分に揃っている。
安藤氏も触れていたように、ジャパンCにおいて3歳牝馬は53kgの恵まれた斤量で出走することが可能でもある。こうした点も、秋華賞から転戦した面々の好走を後押ししている要因といえるかもしれない。
過去にも1996年2着ファビラスラフイン、2009年3着レッドディザイア、2013年2着デニムアンドルビー、2019年2着カレンブーケドールのように3歳牝馬によるジャパンCの好走例は多数。ましてや三冠牝馬に限定した場合、近年では2年前のデアリングタクトこそ3着に敗れたとはいえ、2012年のジェンティルドンナと2018年のアーモンドアイは見事に優勝している。
「スターズオンアースは秋華賞で敗れはしましたが、勝ちに等しい内容だったことを考えれば、その実力は三冠級といっても過言ではないでしょう。不覚を取ったスタニングローズを寄せ付けなかったオークス(G1)と同じ東京芝2400mが舞台だけに条件も合うはずです。
懸念があるとすれば、主戦を任されているC.ルメール騎手の確保でしょうか。ルメール騎手は天皇賞・秋(G1)でイクイノックスに騎乗を予定していますから、この馬がジャパンCに出てくるようなら、エリザベス女王杯の線もありそうです」(競馬記者)

ただ、幸いにも今秋にはC.デムーロ騎手、R.ムーア騎手、D.レーン騎手といったビッグネームが短期免許で多数来日を予定していることはスターズオンアース陣営にとっても好材料。仮にルメール騎手との鞍上問題に発展した場合でも、短期免許の外国人騎手が騎乗するなら一戦限りの代打騎乗という手もある。
世界の強豪を相手にその末脚が炸裂する日がくるのか、スターズオンアースの次走の発表を心待ちにしたい。
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