GJ > 競馬ニュース > 【JBCレディスクラシック(G1)展望】かしわ記念覇者ショウナンナデシコに「3歳期待の星」グランブリッジが初挑戦!
NEW

【JBCレディスクラシック(G1)展望】かしわ記念覇者ショウナンナデシコに「3歳期待の星」グランブリッジが初挑戦!

【JBCレディスクラシック(G1)展望】かしわ記念覇者ショウナンナデシコに「3歳期待の星」グランブリッジが初挑戦!の画像1
競馬つらつらより

 3日、盛岡競馬場では4つあるJBC競走のうちのG1・3競走が組まれている。先陣を切って行われるのは10RのJBCレディスクラシック(G1)だ。

 昨年の金沢ダート1500mから盛岡ダート1800mへと条件が大きく変わる今年はどの馬が砂の女王に輝くのか。早速展望していこう。

 断然の主役は古馬になってから本格化したオルフェーヴル産駒のショウナンナデシコ(牝5歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。

 今年は1月のTCK女王盃(G3)で重賞初挑戦を果たすと、テオレーマを相手にクビ差の2着に健闘。続くエンプレス杯(G2)、マリーンC(G3)を連勝し、完全本格化を印象付けた。

 5月のかしわ記念(G1)で2番人気に支持されると、逃げ切ってG1初制覇。同レースが交流重賞になって以降では初となる牝馬Vを達成した。

 その後は58kgの酷量をものともせずスパーキングレディーC(G3)を勝利し、牝馬相手なら向かうところ敵なし状態。ところが、前走のレディスプレリュード(G2)で連勝が止まってしまう。

 スタートを決めてすんなりハナを切ったショウナンナデシコだったが、向正面でテリオスベルにハナを奪われ3番手に後退。リズムを崩されたのも響いたか、直線ではいったん先頭に立つも3着に敗れた。

 その前走は他馬より2kg重い57kgを背負っていたが、定量戦の今回は55kgでの出走。それだけに先着を許した2頭には負けたくないところだろう。今回もマークされる立場に変わりはないが、勝利に最も近い存在なのは間違いない。

 レディスプレリュードでショウナンナデシコに先着したプリティーチャンスとテリオスベルにも当然チャンスがある。

 特にC.デムーロ騎手と新コンビを結成したプリティーチャンス(牝5歳、栗東・野中賢二厩舎)は、全5勝を1800mで挙げているように、この距離がベスト。逃げ、先行馬がそろった今回もハイペースは必至で、決め手勝負になればショウナンナデシコを再び差し切るシーンも十分考えられる。

 ただし5勝中4勝を右回りで挙げており、左回りへのコース替わりが大きなポイントとなる。これさえ克服できれば、G1初挑戦で戴冠してもおかしくはない。

 テリオスベル(牝5歳、美浦・田島俊明厩舎)は、レディスプレリュードでは直線で1度ショウナンナデシコに交わされたが、ゴール前で差し返す勝負根性を見せた。

 近3走はいずれも地方交流重賞で道中捲っていく競馬を見せ、「0-2-1-0」と堅実に走っている。今回もテンが速い馬は他にいるが、道中無理にでもハナを奪いに行くのか。この馬が展開のカギを握っている。

 レース序盤のペースをつくるのはサルサディオーネ(牝8歳、大井・堀千亜樹厩舎)になるだろう。

 8歳となった今年は初戦の川崎記念(G1)こそ9着に沈んだが、その後は6戦して「2-2-2-0」と存在感を示している。当レースは3年連続4度目の出走で、過去の着順は12着、7着、10着とイマイチ。ただし、今年は最も得意とする左回りの1800mが舞台。重賞通算8勝の実績馬が“四度目の正直”を狙う。

 15年のホワイトフーガ以来の3歳馬による勝利を狙うのは、グランブリッジとヴァレーデラルナの2頭だ。

 特に期待が大きいのはグランブリッジ(牝3歳、栗東・新谷功一厩舎)の方だろう。

 昨年9月のデビュー戦はダート1400mで7着に敗れたが、距離を延ばしながら徐々に才能が開花。4月に3歳1勝クラスで2勝目を挙げると、続く関東オークス(G2)、ブリーダーズゴールドC(G3)を制覇。目下3連勝中と勢いに乗る。前走は4角先頭の積極策でプリティーチャンス以下を退けており、古馬とも手合わせ済みなのも大きい。

 管理する新谷厩舎は開業3年目ながら、ダート界を席巻中。JBC4競走のうちスプリントを除く3つのレースに管理馬を送り込む。先陣を切るグランブリッジに注目が集まる。

 もう1頭の3歳馬、ヴァレーデラルナ(牝3歳、栗東・藤原英昭厩舎)もグランブリッジと同じく3連勝中で、ダートでは8戦して「4-4-0-0」とパーフェクト連対を誇る。まだ底を見せておらず、不気味な存在といえるだろう。

 この他には、福島牝馬S(G3)を制して以来、6か月半ぶりの復帰戦が初ダートというアナザーリリック(牝4歳、美浦・林徹厩舎)、20年関東オークスと21年レディスプレリュードを勝利しているレーヌブランシュ(牝5歳、栗東・橋口慎介厩舎)、サルサディオーネの半妹サルサレイア(牝6歳、大井・堀千亜樹厩舎)などもスタンバイしている。

 国内では唯一の牝馬限定ダートG1競走を制するのは果たしてどの馬になるのか。発走は3日の16時40分を予定している。

【JBCレディスクラシック(G1)展望】かしわ記念覇者ショウナンナデシコに「3歳期待の星」グランブリッジが初挑戦!のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. リバティアイランド、ドゥレッツァ「戦線離脱」に思うドゥラメンテの儚さ。そして思い出されるアグネスタキオンとの共通点
  2. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  3. 【京都新聞杯(G2)予想】穴馬ジューンテイクに浮上の余地あり! 抜けた馬がいない混戦模様、狙いは重賞好走歴のある人気薄
  4. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  5. 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
  6. 【NHKマイルC】100万馬券の使者はロジリオンとシュトラウス!? 過去に飛び出した100万馬券から超穴馬を読み解く!
  7. 【NHKマイルC】大注目の15番マスクオールウィンに「8年連続連対中」の追い風!?「令和のNHKマイルCの法則」とは
  8. 【NHKマイルC】世代わずか「6頭」も驚異の高打率! ジャンタルマンタル、ノーブルロジャーの父に「第2のスワーヴリチャード」の期待
  9. 【NHKマイルC】先週に引き続き単勝でいざ勝負!C.ルメール騎手の体調が心配だけど平野ももは信じているよ!【UMAJOモモのオイシイ競馬】
  10. 【NHKマイルC】17番人気ピンクカメオの激走!伝説の973万馬券はこうして飛び出した。今年はジャンタルマンタルとアスコリピチェーノに不安話で急浮上の穴馬!