ドウデュース不在のジャパンC(G1)「日本総大将」背負う先輩ダービー馬に募る不安

秋古馬三冠路線の第1ラウンド天皇賞・秋(G1)が終わり、早くも1か月後のジャパンC(G1)に関する話題が増えてきた。
当レースについては10月に凱旋門賞(G1)を制したアルピニスタが参戦に前向きなコメントを残している他、多数の海外馬が予備登録をしていることもあって、今年は国際色豊かな顔ぶれが揃いそうである。
一方でそれらを迎え撃つ日本馬の陣容も徐々に明らかになってきてきた。中でも注目は昨年の日本ダービー(G1)を制したシャフリヤール(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)ではないだろうか。
本馬は前走の天皇賞・秋に臨む以前からジャパンCを今秋の目標に掲げてきた。3月のドバイシーマC(G1)を勝利していることから、最大で200万ドルの報奨金が得られることもあり、勝負度合いは高いはずだ。
しかし、そのシャフリヤールにも一抹の不安が存在する。
「日本総大将」背負う先輩ダービー馬に募る不安
それは今夏に欧州遠征を経験したことの影響である。2000年以降に日本ダービー(G1)を制した馬の中で、後に欧州遠征を敢行した馬は8頭いる。だが実は、そのうち帰国後に日本のG1で勝利を挙げたのは、現段階でディープインパクトとオルフェーブルだけだ。三冠を達成している2頭を除いた6頭はG1勝利はおろか、3着以内に食い込むことすら一度もできていない。
欧州遠征からの帰国後のレースでは、本来のパフォーマンスを発揮できなかった歴史があるのだ。
こうした“先輩”ダービー馬たちの戦績を辿るかのように、シャフリヤールは帰国初戦となった天皇賞・秋で5着に敗れてしまった。古馬の大将格として2番人気の評価を受けていたが、勝ったイクイノックスから0.6秒差の完敗に終わっている。
レース後に鞍上のC.デムーロ騎手は「直線は休み明けの分か、反応しきれず、ジリジリという感じの脚になった。次は良くなると思う」と敗戦の弁を述べていている。休み明けの影響が大きかったことを強調したが、その前走は英国のプリンスオブウェールズS(G1)だった。
また、シャフリヤールの1年“後輩”のダービー馬であり、ジャパンCの参戦を目標としてきたドウデュースだが、結局参戦を見送った。同馬を管理する友道康夫師によると「もう少し時間が欲しい」と19着に敗れた凱旋門賞からのリカバリーに時間を要していることが、今回の決断に至った理由となっているようだ。
欧州遠征は当地のタフな馬場に加えて、長距離の輸送や環境の変化など、競走馬へかかる負担は小さくはない。歴代のダービー馬が日本復帰後に苦しんでいることも、欧州遠征のケアの難しさを表している結果といえる。
天皇賞・秋で敗れはしたものの、イクイノックスの動向次第ではジャパンCで「日本総大将」として外国馬を迎え撃つこととなりそうなシャフリヤール。本来のパフォーマンスを取り戻し、府中の舞台で再びの戴冠を果たせるだろうか。状態面のケアに関する陣営の手腕も含めて、本馬の動向に注目していきたい。
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