合計「268万馬券」ファンタジーSの怪!? 96年創設から続く京王杯2歳Sとの関連とは
5日に東京競馬場で行われた京王杯2歳S(G2)は、横山武史騎手の10番人気オオバンブルマイ(牡2、栗東・吉村圭司厩舎)が優勝。1番人気のロンドンプランをはじめ、単勝オッズ10倍未満の4頭がいずれも圏外に敗れたこともあって、三連単の払い戻しは222万円の大波乱となった。
そんな東京競馬場での衝撃が冷めやらぬ中、その直後に阪神競馬場で行われたファンタジーS(G3)でも、石橋脩騎手の10番人気リバーラ(牝2、美浦・高柳瑞樹厩舎)が逃げ切り勝ちを決め、こちらも三連単46万馬券という波乱の結果に……。
この日の東西両重賞は、いずれも大荒れの結末を迎えた。
それでも、レース後には横山武騎手が「立ち回り次第ではチャンスがあると思った」と話せば、石橋騎手は「こういう作戦(逃げ)もあり」と一発を狙っていたかのようなコメント。どちらも低評価を嘲笑うかのような手綱捌きで、馬券を買っていた穴党にとっては痺れる様な展開だったのではないだろうか。
「268万馬券」ファンタジーSの怪!?
なお前回、京王杯2歳Sで10番人気以下の二桁人気馬が勝利したのは2014年。実はこの年のファンタジーSも二桁人気馬が勝利する波乱の結果だった。前者を11番人気セカンドテーブル、後者を14番人気クールホタルビが勝利したが、まるで連動するかのようにそろって大波乱となっている。
さらに2008年でも、京王杯2歳Sを14番人気ゲットフルマークス、ファンタジーSは13番人気イナズマアマリリスが勝利。二度あることは三度あるではないが、こちらもまるで歩調を合わせるように大波乱を呼んでいるのだから驚きだ。
「1996年に新設されたファンタジーS(G3)ですが、二桁人気馬が勝利したのは今年も含めて3回しかありません。偶然にも、その3回すべてで京王杯2歳Sも二桁人気馬が勝つ波乱の結果に終わっています。
かつては別々の日に行われていた2歳重賞ですが、奇しくも今では同日の東西メインを飾るレースになりました。もちろん、科学的な根拠はまったくないと思いますが、これで3度も同じことが起こっているだけに、来年以降も頭の片隅に入れておきたいジンクスですね。二桁人気が2レース続けて勝つだけに、見返りも大きいですよ(笑)」(競馬誌ライター)
ちなみに来年も同日開催となることが予定されている京王杯2歳SとファンタジーS。あくまで偶然とはいえ、仮に京王杯2歳Sで二桁人気馬が勝利した際には、ファンタジーSでは二桁人気馬を頭に据えた馬券に軌道修正してみるのもありかもしれない。
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