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C.ルメール「大誤算」のブービー惨敗…キタサンブラック厩舎が痛恨の取りこぼし

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C.ルメール騎手

 5日、東京5Rに行われた2歳新馬戦(ダート1600m)は、4番人気のオメガタキシードが優勝。最後の直線で内から抜け出すと、2着馬との追い比べを1馬身3/4差で制した。

 鞍上の横山和生騎手はレース後、「イメージ通りに運べました」と納得のコメント。翌日のみやこS(G3)では同じ原禮子オーナーが所有するオメガパフュームの騎乗も控えており、弾みのつく1勝となったはずだ。

C.ルメール騎手「大誤算」のブービー惨敗…

 一方、1番人気に推されていたC.ルメール騎手とエペ(牡2歳、栗東・清水久詞厩舎)のコンビは、まさかのブービー15着という大惨敗を喫した。

 シャンハイボビー産駒の同馬は、近親に札幌記念(G2)など重賞3勝をあげ、2003年の皐月賞(G1)で僅差の2着だったサクラプレジデントがいる。

 追い切りでは、先週の阪神芝2000mの新馬戦を快勝し、この世代の「マイネル軍団の総大将」という呼び声もあるマイネルエンペラーを相手に食らいつく動きを披露。そういった背景もあり、今回は単勝2.8倍の支持を集めた。

 16頭立ての一戦。エペはスタートを無難に決め、前から3番手付近を窺う先行力を見せるも、最初の2ハロンを通過するあたりで勝ち馬に前に入られるとやや後退。その後は鞍上が手綱を追っ付けながらの追走になってしまう。

 最後の直線に入ってからも伸びる気配はまったく見られず、早々にフェードアウト……。ルメール騎手もラスト200mあたりで追うことを諦めざるを得なかった。

「レース後に、ルメール騎手が『いいスタートを切った』と話していた通り、スタートしてからの行き脚は悪くないように見えました。ですが『速い脚がない』との指摘通り、追走に苦労していましたね。

厳しい結果になりましたが『もう少し長い距離の方があってると思う』とのことなので、距離を延ばした次走で改めて期待したいところです」(競馬誌ライター)

 また、この敗北はエペを管理する清水久師にとっても痛恨だったか。

 というのも同師は、先週終了時点で45勝をあげてリーディングトレーナー争いの2位をキープ。トップの矢作芳人調教師とは、わずか3勝差の接戦を繰り広げているからだ。

 その矢作師が、ひとつ前の東京4Rを1番人気で勝利したことで差が「4」に広がることに。これ以上離されないためにも、同じく1番人気に推されていたここは勝っておきたかったところだろう。

「陣営としても鞍上にルメール騎手を配したことから、期待が大きかったと思います。それだけに、この惨敗は小さくない誤算だったかもしれません。

これまでG1・7勝のキタサンブラックや、トウケイヘイローなどを育ててきた腕利きの清水久師ですが、意外にも調教師タイトルとは無縁。今年に懸ける意気込みは相当なものと思われます」(同)

 そんな清水久厩舎はこの日、東京9Rで見事に勝利を収め、矢作厩舎との差を再び「3」に詰めた。今年はまだ2ヶ月弱残されており、エペも年内に走る機会があるかもしれない。厩舎の悲願のためにも、次戦は巻き返しを見せてほしい。

冨樫某

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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