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C.ルメール「踏んだり蹴ったり」ハプニング続き……まさかの土日連続の重賞“見学”

C.ルメール「踏んだり蹴ったり」ハプニング続き……まさかの土日連続の重賞見学の画像1
田辺裕信騎手

 23日に阪神競馬場で行われた菊花賞(G1)は、田辺裕信騎手の2番人気アスクビクターモアがレコード勝ち。混戦ムードの中、日本ダービー(G1)でドウデュースやイクイノックスの3着に迫った実力馬が、世代トップクラスの力を改めて証明した。

「レース前に先生(田村康仁調教師)から『馬の力は一枚も二枚も上だと思うから思い切っていってこい』といわれて、迷うことなく競馬に行けました」

 レース後、そう勝因を語った田辺裕信騎手は、8度目の挑戦にして嬉しい菊花賞初制覇となった。これまで関西圏のG1では勝利がなかっただけに、この勝利はいつにも増して格別なものだったに違いない。

C.ルメール「踏んだり蹴ったり」ハプニング続き……まさかの土日連続の重賞見学の画像2
C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

 一方、2015年にJRA騎手となって7年目のC.ルメール騎手は、移籍後初の菊花賞「欠場」となってしまった。

まさかの土日連続の重賞“見学”

「長丁場では騎手の腕が問われる」とよく言うが、近年の菊花賞でサトノダイヤモンドやフィエールマンを勝利に導いているルメール騎手。同じく長距離の天皇賞・春(G1)でも2勝を挙げているように、その言葉に見合うだけの長距離の名手である。

 それだけにここは腕の見せどころだったはずだが、残念ながら騎乗予定だったインプレス(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)が8分の3の抽選に漏れて出走が叶わず……。ルメール騎手としては、珍しくG1不参戦となってしまった。

 一方、菊花賞で除外となってしまったインプレスは、前日22日の兵庫特別(2勝クラス)に出走。クラシック挑戦が叶わなかった鬱憤を晴らすような勝利を飾ったが、その鞍上にルメール騎手の姿はなかったようだ。

「2番人気とチャンスのある馬だっただけに、ルメール騎手も乗りたかったと思いますが(結局、鮫島克駿騎手が騎乗した)、あいにくその日は東京にいました。

結果的に東京で2勝を挙げることができましたが、肝心の富士S(G2)では騎乗するはずだったスマートリアンが発走前に他の馬に蹴られて競走除外に……。まさに踏んだり“蹴られたり”といいましょうか、ルメール騎手としてもまさか2日連続で重賞を“見学”することになるとは思わなかったでしょうね」(競馬記者)

 また、23日の阪神5Rに行われた新馬戦は、昨年のダービー馬シャフリヤールを始め、過去にエピファネイアやワールドプレミア、ローズキングダム、ヴィクトワールピサなど数多くのG1馬を輩出している「伝説の新馬戦」と知られ、今年も評判馬が集った。

 そんな中、ルメール騎手が騎乗したサトノグランツは、単勝1.5倍という圧倒的な支持を集めたものの8着。中団やや後方からスムーズなレースができたが、最後の直線では早々に脱落してしまっている。

 とはいえ、今週末に迫る天皇賞・秋(G1)では皐月賞(G1)や日本ダービーでいずれも2着した実力馬イクイノックスとの参戦を控えているルメール騎手。先週は踏んだり蹴ったりに終わったものの、改めて名手の手綱捌きに注目したい。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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