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今村聖奈に届いた「怪物」証明書!? 波乱の重賞ホースに大差負けの過去
![お手馬不在の今村聖奈に届いた「怪物」証明書!? 波乱の重賞ホースに大差負けの過去の画像1](/wp-content/uploads/2022/05/da-to-tura6.jpg)
3日、地方競馬の祭典・JBC競走が開催され、門別競馬場で行われたJBC2歳優駿(G3)は波乱の結果となった。
レースを引っ張ったのは2番人気のエコロアレス。2番手には1番人気の道営所属ベルピットがつける形で道中は進む。堅い決着もよぎった中、向こう正面で上がって行ったのは、中央勢のゴライコウ(牡2歳、栗東・新谷功一厩舎)。楽な手応えで4角も大外を回すと、そのまま2馬身半突き抜けた。
ゴライコウと初コンビを組んだ、ホッカイドウ競馬の石川倭騎手は「馬の能力を信じて外に出した。追い切りにも乗って、癖をつかめていたので、自信を持って臨めました」とコメント。ジョッキーとしては“伏兵”という感覚はさらさら無かったのかもしれない。
13頭中の単勝9番人気と人気薄だったゴライコウ。同馬は3戦目でようやく勝ち上がり、今回のレースに臨んでいた。だが、もし新馬戦に「あの馬」がいなければ、本馬の前評判も違ったものになっていたかもしれない。
8月の新馬戦で後の重賞馬ゴライコウをあっさりと蹴散らしたのが、ヤマニンウルス(牡2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。舞台は小倉競馬場。ヤマニンウルスは単勝2.7倍、ゴライコウは単勝5.9倍と、共に人気の一角に支持されていた。
レースでは2番手につけたヤマニンウルスが、残り500mで逃げ馬を突き放すと一人旅に。中団馬群にいたゴライコウもどんどんポジションを上げていき、2着でフィニッシュした。
勝ちタイムは2歳小倉ダート1700mのニューレコード
ただ、着順だけ見れば1着と2着だが、2頭のタイム差は「4.3秒」というあまりにも大きな差だった。
また、ヤマニンウルスの勝ちタイム1:44.3は、2歳小倉ダート1700mのニューレコード。2着との着差もJRAの平地戦としては史上最大で、同馬のパフォーマンスは高く評価されていた。しかし、4着馬とは5.4秒、5着馬とは6.4秒差ともなれば、メンバーレベルに疑問の声があがるのも自然なこと。今回のゴライコウの勝利により、ヤマニンウルスには箔が付いたと言ってもよいだろう。
![お手馬不在の今村聖奈に届いた「怪物」証明書!? 波乱の重賞ホースに大差負けの過去の画像2](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20220626_imamuraseina_166.jpeg)
またゴライコウの重賞勝ちは、ヤマニンウルスの新馬戦で鞍上を務めていた今村聖奈騎手にとっても嬉しい知らせとなるかもしれない。
「今村騎手は先週までに中央で47勝していますが、そのうち45勝が平場でのものです。昇級戦で継続騎乗しているケースは多いものの、そのほとんどがクラスの壁に阻まれています。数少ない連勝馬のイプノーズとオースミメッシーナも、今週のレースで川田将雅騎手と松山弘平騎手に乗り替わりとなってしまいました。
重賞でもスポット騎乗が多く、現状お手馬と言えるのはファンタジーS(G3)に参戦したミカッテヨンデイイくらいかも。もし、ヤマニンウルスに今後も騎乗できるのなら、初のお手馬での重賞勝利ということもあるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
そんなヤマニンウルスの次走・鞍上はともに未定。初戦のあと、『デイリースポーツ』の取材に斉藤調教師は「そのうち芝を使いたいが、もう少ししっかりしてからかな」と話しており、成長次第ではクラシック路線を目指すという展開も期待できそうだ。
今村騎手は通算勝利数が51に達したことで、今週からマイナス3kgでの騎乗となっている。ステップアップに伴い条件は厳しくなるが、ヤマニンウルスの継続騎乗を掴み取れるよう、これまで以上の活躍を目指してほしい。
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