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武豊の「神騎乗」に絶賛の嵐!「不幸中の幸い」に持ち込んだ名手の好判断

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武豊騎手

 6日に東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯(G2)は、田辺裕信騎手のブレークアップが重賞初制覇。下馬評ではテーオーロイヤル、キラーアビリティ、ヒートオンビートの3強だったものの、レース後に鞍上が「まさか勝てるとは」と話した通り、6番人気の伏兵が強敵達を封じ込めた格好だ。

 そんなブレークアップと共に3強崩しに成功したのが、2着に入った5番人気のハーツイストワール(牡6、美浦・国枝栄厩舎)である。

 5月の天皇賞・春(G1)では7番人気の評価を受けたものの、16着と大敗を喫したハーツイストワール。当時が重賞初挑戦だったとはいえ、G1級の猛者たちを相手に敢えなく返り討ちにあった。

 だが、仕切り直しとなった前走の札幌日経OP(L)は、「オープンでは力が違う」とばかりに快勝。2度目の重賞挑戦となった今回は、改めて真価が問われるレースとなったが、重賞馬が6頭集まるなか2着に入ったことで実力を証明してみせた。

 今回の激走は鞍上を務めた武豊騎手の手腕によるところも大きい。

武豊騎手の「神騎乗」に絶賛の嵐!

「結果的に内から掬って2着したハーツイストワールと武豊騎手ですが、最後の直線では馬群の中から外に持ち出そうとしていました。

ですが、最内で逃げていたキングオブドラゴンが内ラチに激突したことによりバランスを崩すと、後続の各馬がその煽りを受けて大きく外側へ膨らむ事態に……。武豊騎手も不利を受け、あわや落馬かと思うような場面がありました。

しかし不幸中の幸いと言いますか、内にポッカリとスペースが生まれ、武豊騎手は迷わず内へ進路を切り替えています。臨機応変な進路選択があってこその好走だったのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 ライターが話す通り、落馬事故とはならなかったものの、アクシデントにより多くの馬が不利を受けたことは確かだ。

 勝った田辺騎手が「ヒヤッとするところがあった」と話せば、9着だったディアマンミノルの荻野極騎手も「直線でアクシデントもあってバランスを崩す部分があった」と語っている。JRAの裁決レポートに「外側を走行する複数の馬に影響がありました」と記されているように、レース全体に影響を与えるものだった。

 実際、武豊騎手も「直線のアクシデントでブレーキを踏んだのが痛かった」と振り返っており、仮に不利がなければ勝ち馬にもっと迫ることが出来たかもしれない。

 だが、その一方で7着だったユーキャンスマイルの石橋脩騎手が「他の馬の動きに伴って外に行くことになった」と話している通り、アクシデントの際にそのまま外側へと進路を取っていれば、今度は進路を確保できたかどうかもわからない。

 そういった意味では、不利がある中で、ベストの判断だったといえるのではないだろうか。レース後にはネットの掲示板やSNS等でも「さすが武さん」「内を掬うとはお見事」「神騎乗」など、ファンからは称賛の声が多く上がっていた。

 どんなアクシデントがあっても、瞬時に好判断を導き出せるのは、武豊騎手が名手と言われる所以だろう。敗れたとはいえ、レジェンドの「神騎乗」が光るアルゼンチン共和国杯だった。

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