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【京都2歳S(G3)予想】グランヴィノスを押さえまで、堅い決着を予想も波乱を呼ぶ穴馬を指名

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 今回は歴史の浅い重賞ながら、後の重賞勝ち馬を輩出している2歳重賞も京都2歳S(G3)を予想していく。

 まずは先週の振り返りから。東京スポーツ杯2歳S(G2)だが、◎ドゥラエレーデが4着で勝ったのは▲ガストリック。3着に○ハーツコンチェルトまでは良かった。切ったダノンザタイガーに2着に来られたのは痛かったが、後ろからしっかり伸びてきた感じ。ここは勝ったガストリックの強さが目立った。

 マイルCS(G1)は、当方として珍しく印を打ったダノンザキッドが2着に来て、ソダシが3着までは想定内だったが、勝ったのは切ったセリフォスという誤算。前哨戦を快勝して、お釣りがないどころか後方待機から上がり最速で突き抜けてしまった。馬場の悪化がなかったのも幸いしたのだろう。結果的に先入観に踊らされてしまった。

 では予想に戻ろう。

 いつものように重賞に格上げされた過去8年、馬券に絡んだ24頭の前走データを見ていこう。昨年、一昨年は阪神2000mの開催だったが、大きく影響が出ている感じではないので含めておく。

新馬戦 6頭
未勝利戦、萩S 各4頭
札幌2歳S、野路菊S、黄菊賞、紫菊賞 各2頭
アイビーS、百日草特別 各1頭

 となっている。かなり遅めの時期の開催だと思うが、新馬戦から直接挑戦する馬が最多ではある。芝の2000m戦ということもあり、重賞からの転戦は札幌2歳S(G3)のみで、それ以外は約半数が条件特別、もしくはオープン戦のどちらかから駒を進めている。

 続いて人気順の成績を見ていこう。
1番人気 2-2-1-3
2番人気 1-3-2-2
3番人気 3-0-1-4
4~6番人気 2-2-3-17
7~9番人気 0-1-1-21
10番人気以下 0-0-0-6

 となっている。上位人気は信用できる成績といえそう。ただ、昨年、一昨年と1番人気が飛んでいる一方、2番人気は5年連続で馬券に絡んでいる。過去8年で上位人気だけで決まったのは一度のみ。大抵は数字でわかる通り中穴馬を挟んで決着している。

 これらを踏まえて「◎」は人気サイドだが5番エゾダイモンとする。

 前走は9月中京の2000m未勝利戦で1着。好位につける競馬で4コーナーから進出を始め、直線で外からいい脚で伸び、前で粘っていた馬を交わして勝利した。

 デビューは6月東京のマイル戦だったが、この時は評判馬ノッキングポイントに5馬身半離される4着と完敗。前走は2ハロンの距離延長も好転した。血統的にも半兄グローリーヴェイズが長距離戦で活躍しており、ディープインパクトからハーツクライに替わった本馬はさらに長距離傾向に振れるのではなかろうか。母系は「ザ・メジロ」とも言うべきもので、3代母は初代三冠牝馬のメジロラモーヌ、父はメジロライアンとメジロ牧場の最良かつ重厚な配合。

 ただ、血統から受けるほど重い感じはなく、前走も上がり最速の脚を使って前に粘る馬を捕まえて交わしているあたり、非凡な才能の持ち主であるように感じる。馬主2年目の藤田晋氏がオーナーということもあり、氏の相馬眼にかなった高額馬と言えそうだ。オールドファンのひいき目もあるが、血統的な魅力に従って本命としたい。

「○」は人気薄の7番グリューネグリーンを挙げる。

 前走は10月東京の芝1800m未勝利戦で1着。ハナを主張した馬を前に行かせて番手を進む積極策。離れたところを走っていたが直線で差を詰めて抜け出し、そのまま後続の追撃を断ち切って勝利した。

 半兄にG2を2勝したヴェルデグリーンがいる血統馬。この馬も母系は2代母がオークス馬のウメノファイバー、2代父は言わずと知れたスペシャルウィークということでダービー馬×オークス馬の配合がなされている。

 注目したいのは走破タイム。デビュー戦は東京の芝2000mだったが2分1秒4で3着。前走は芝の1800m戦で1分46秒4とどちらも好タイムを記録し、今回のメンバー中でも出色の時計となっている。このレースはだいたい2分1~2秒台で決着することが多く、時計勝負でも対応できると見ている。

 また、今回のメンバーは前で競馬したい馬が少ないのだが、このレースは意外に前が残る傾向がある。前目で結果を出したこの馬が展開を味方につけることも考えられ、そういう意味でも押さえてみたいところ。ただ、このレースは創設以来関東馬の勝利がなく、2着1回と奮わないのが懸念点ではある。

「▲」も穴っぽいところで2番シュタールヴィントを推す。

 前走は11月初週の東京の芝1800m未勝利戦で1着。ハナに立った馬を見ながらの番手で競馬を進め、直線で一気に抜け出すと後続を離し、3馬身差をつける完勝を飾った。

 デビューは10月東京の芝2000mでこの時は中団に控える競馬から、直線勝負でよく伸びてはきたが届かずの4着に終わっている。

 この馬は母が桜花賞馬のマルセリーナ、半兄に重賞で活躍しているラストドラフトとヒートオンビートがいる良血馬。印象はヒートオンビートに近く、上がり33秒台の切れる脚を武器に中距離で活躍する感じを受ける。

 走破タイムはそれほど速いものではないが、超スローペースを最速上がりで突き抜けたなら問題はない。良血らしい走りを見せてくれるのではなかろうか。

「△」は人気サイドばかりだが6番グランヴィノス、10番コスモサガルマータ、4番トップナイフの3頭とする。

 グランヴィノスの前走は10月阪神の芝2000mの新馬戦で1着。中団に控える競馬で3コーナーあたりから進出をはじめ、直線は外から一気に伸びて内の叩き合いを交わして勝利している。

 デビュー前から評判になっていた馬の1頭で、半兄にシュヴァルグラン、半姉にヴィルシーナ、ヴィブロスというG1馬が並ぶ良血馬であることが話題を呼んだ。父がディープインパクトやハーツクライからキタサンブラックに替わっているが、上に負けないポテンシャルを持っていることは新馬戦で証明したかもしれない。

 ここで人気の軸になるのももっともではあるが、勝ちタイムがいかにも平凡なのが引っかかる。稍重馬場だったとはいえ、2分3秒5は物足りない。このレースの走破タイムを考えると勝ち負けにはやや遠い。ここを割り引いて印を落として押さえまで。

 コスモサガルマータの前走は紫菊賞(1勝クラス)で1着。7頭立ての少頭数で出遅れて最後方からの競馬。直線だけで一気に追い込んで勝利している。

 デビュー自体は6月中京マイル戦でこの時も後ろからの競馬。このときは伸びきれず6着に終わっているが、中2週で臨んだ阪神マイルの未勝利戦で変わり身を見せた。

 前走は評判馬ダノントルネードが圧倒的1番人気に推された中、直線だけで差し切って1馬身半差をつける完勝だっただけでなく、勝ちタイムもなかなかのもの。追い込みが決まるこのレース向きと見ているが、鞍上のR.ムーア騎手の調子が上がってこない。先週のマイルCSでも人気のサリオスで14着と大敗しており、今ひとつ信用できないところがあるので、その分を割り引いて印を落とした。

 トップナイフの前走は萩S(L)で1着。7頭立ての少頭数の中、縦長になった隊列の番手で競馬を進め、そのまま流れに乗って直線でも粘りきり、後続に2馬身差をつける完勝だった。

 7月デビューですでに5戦消化しているあたり、使い過ぎの感が否めないが、前走の走破タイムは優秀。芝の1800m戦の前走から1ハロン延長になるが、2000mの未勝利を勝ち上がっているので問題なかろう。こちらも前から押し切る競馬になりそうだが、前で残る可能性がある1頭と見ている。

 ということで、今回は2番、4番、5番、6番、7番、10番の6頭で3連複BOX20点勝負としたい。人気サイドをあらかた押さえてしまっているが、人気がグランヴィノスの1本被りになる可能性がある。これが飛ぶようなら、それなりの好配当に期待できそうだ。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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