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「緊急登板」武豊と挑む得意レース、C.デムーロ騎乗停止の誤算も条件は好転?

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「緊急登板」武豊と挑む得意レース、C.デムーロ騎乗停止の誤算も条件は好転?の画像1
C.デムーロ騎手 撮影:Ruriko.I

 3日、阪神競馬場ではチャレンジC(G3)が行われる。例年3歳馬と古馬の対決が注目されることの多いこのレースは現在3歳馬の3連勝中。しかし今年は3歳馬がビーアストニッシドの1頭のみと、古馬勢にも大いにチャンスがありそうだ。

 現在、『netkeiba.com』の予想オッズで2番人気となっているのが6歳馬ヒンドゥタイムズ(セン6歳、栗東・斉藤崇史厩舎)である。同馬は当初、短期免許で来日中のC.デムーロ騎手を鞍上に迎えると発表されていたが、先日の騎乗停止処分で騎乗が白紙となってしまった。

C.デムーロ騎手騎乗停止の誤算も条件は好転?

「緊急登板」武豊と挑む得意レース、C.デムーロ騎乗停止の誤算も条件は好転?の画像2
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 そこでヒンドゥタイムズの鞍上に抜擢されたのが、運良く予定が空いていたレジェンド武豊騎手だ。アクシデントがなければ実現しなかったこの“緊急登板”はヒンドゥタイムズ陣営の悲願でもある重賞勝利をもたらすかもしれない。

 本馬と武豊騎手のコンビは今回で2度目。前回はちょうど2年前のチャレンジCで後のG1馬レイパパレに食らいつき3着と好成績を収めている。パートナーの持ち味を生かした積極的な競馬で結果を残しているとなれば心強い限りだろう。

 また、武豊騎手にとってもチャレンジCは得意なレースのひとつでもある。前身の“朝日”チャレンジC時代や、2012年~2016年に阪神1800mのハンデ戦で行われていた時代も合わせて計25回騎乗し6勝。これは武豊騎手の重賞別勝利数で日本ダービー(G1)や天皇賞・秋(G1)と並ぶ6位タイの数字だ。

 一方のヒンドゥタイムズもキャリア8度目の重賞挑戦で、念願の初勝利に向けてここはベストの条件といえる。重賞通算350勝を前に25回の“足踏み”を続ける武豊騎手にとっても頼れる相棒となってくれそうだ。

「ヒンドゥタイムズの戦績を振り返ると、得意条件がはっきりと見えてきます。過去6度ある着外のうち4回が左回りで全17戦中15戦が2000mの距離なんです。また右回りの2000m戦に限定すると(3-3-3-1)で、同条件の重賞も(0-1-2-1)と堅実に走っていますね。

2走前の小倉記念(G3)は去勢明けながら10番人気2着と激走。前走の京都大賞典(G2)は2ハロン延長で初の2400mにもかかわらず、次走でジャパンC(G1)を勝ったヴェラアズールと0.7秒差の4着ならむしろ頑張りました。来年は7歳ですし、順調な臨戦過程から見てもここで初タイトルを手にしたいでしょうね」(競馬誌ライター)

 ヒンドゥタイムズの最終追い切りはチャンピオンズC(G1)に出走するバーデンヴァイラーとの併せ馬。斉藤調教師は『スポーツ報知』の取材に対し、「去勢してからはいい感じで、今朝もしっかり動いていました。阪神は相性がいいですし、展開ひとつだと思います」と手応えを語っている。

 鞍上を務める武豊騎手はドウデュースで日本ダービーを制して以来、重賞では連敗が続く。ただ、9月に行われた小倉2歳S(G3)のクリダーム(2番人気)以降は、11度騎乗して5番人気が最高で、なおかつ二桁人気が8回と騎乗馬の質に恵まれていないのも事実だ。

 そんな中でも神戸新聞杯(G2)のヤマニンゼスト(12番人気2着)やスワンS(G2)のルプリュフォール(11番人気3着)で名手は存在感を示してきた。久々に有力馬と臨むチャレンジCは“350勝目”となる可能性も十分だろう。

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