GJ > 競馬ニュース > レース中に「係員が立ちはだかる」まさかの光景!? 園田競馬であわや大惨事…
NEW

レース中に「係員が立ちはだかる」まさかの光景!? 園田競馬であわや大惨事…

【この記事のキーワード】, ,

レース中に「係員が立ちはだかる」まさかの光景!? 園田競馬であわや大惨事…の画像1

 29日、大井競馬場では東京大賞典(G1)が行われ、重賞初挑戦のウシュバテソーロが優勝。ダート転向後わずか5戦目で砂の新王者に輝いた。

 また、この日は大井以外にも各地で地方競馬が開催されていたが、東京大賞典から数十分後に兵庫県の園田競馬で思わぬ出来事が起こったという。

 ハプニングがあったのはメイン11R・オッズパークウインターCでのこと。中央から園田へ転厩後5連勝中のグリーンシアターが断然1番人気に推されたこの一戦で、スタート直後のホームストレッチでグレートフォーユーが落馬し競走を中止した。

 競馬ファンならご存じの通り、レース中における落馬は残念ながら日常茶飯事。中央競馬ではレースが始まると、救急車が馬群からかなり離れたところを走行しているシーンを見かけたこともあるだろう。落馬事故などの有事の際、即座に対応がとれる体制が築かれている。

 実際に落馬があった際は、運営側が速やかに騎手を救護するが、周回コースの2周目の場合はレースが不成立になるのを極力避けるため、コース外に負傷している騎手を運び出すことなどが求められるという。

 しかし、この日の園田競馬では落馬したグレートフォーユーの鞍上・田村直也騎手が一時的に意識を失い、動けなくなっていたようだ。

「どうやら田村騎手は、落馬で気を失ったまま直線走路の中に横たわっている状態だったようです。後方で落馬したため、すぐに気付いた騎手も少なかったとみられます」(競馬誌ライター)

 残る10頭は1コーナーから2コーナー、そして向正面へと向かい、つつがなく最終4コーナーを回ったように見えたが、中継では「ちょっと……まだ田村ジョッキーが馬場の真ん中、直線で倒れているんですが、これから各馬直線に向いていきます」という恐ろしい実況が……。

 最後の直線ではゾッとする光景が待ち受けていた。

「係員が立ちはだかる」まさかの光景!?

「10頭が直線を向くと、コースの真ん中にまだ田村騎手が横たわったままでした。すぐ横には係員が一人立ちはだかるように構えていましたが、特に旗を振って騎手に知らせるようなこともなく……。救護するのが間に合わず、コース外に運び出すこともできなかったようです。

幸い勝ったウシュバテソーロの吉村智洋騎手を含め、直線を向いて事態に気づいた騎手の何人かは咄嗟に進路を変えて、二次被害は免れることができました。

しかし、明らかに不利を受けた馬もいて“公正さ”が保たれたかどうかは議論の余地がありそうです。また、一部のファンからはレースを止めなかった運営に対して疑問の声も上がっています」(同)

 実際にレース後のTwitterなどでは「落馬した騎手がど真ん中にいるのに、これで成立なのか」「ゴール前で横たわっているのにレースを続行する園田競馬。この判断は正しいのだろうか」と、レースを止めなかった運営側の判断に疑問の声も多く見られている。

 なお、園田競馬はこのレースを到達順位の通りで確定させている。レース後、グレートフォーユーの田村騎手が落馬する原因になったとして、シングンバズーカの松木大地騎手に騎乗停止処分を下した他、本件については「落馬した騎手の安全を確保するため、最後の直線コースで、係員が走路に立ち入りました」とアナウンスするに留めている。

 結果的に二次被害を避けることはできたが、後味の悪いレースだったのは間違いない。兵庫県競馬のPR誌『チャージ』のTwitterによると、田村騎手は「脳震盪、右鎖骨近位骨折などの重傷で、2か月の安静および通院加療を要する見込み」とのこと。一日も早い田村騎手の回復をもちろん、運営には再発防止策に努めてもらいたい。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

レース中に「係員が立ちはだかる」まさかの光景!? 園田競馬であわや大惨事…のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  2. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  3. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  4. 「シャンパンカラーが勝つよ」昨年のNHKマイルCで9番人気の激走を見抜いた“凄腕”が指定したのは、ジャンタルマンタルでもアスコリピチェーノでもないまさかの激走穴馬
  5. 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?
  6. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
  7. どれだけハズレても我々は「バッターボックス」に立たせてもらえる! 悔いを残したくないからこその大ダメージ…競馬と後悔の実に深い繋がり【徒然なる神のくず競馬トーク】
  8. 日本ダービー馬は運が良いだけ!? 天皇賞・春(G1)J.モレイラ「完璧騎乗」もタスティエーラ惨敗の絶望感…G1「2勝以上」上積みは2007年ウオッカが最後
  9. 天皇賞・春(G1)テーオーロイヤルだけじゃない! 皐月賞「大逃げ」メイショウタバル、高松宮記念1番人気ルガルなど「個性派の宝庫」三嶋牧場がスゴイ
  10. 【天皇賞・春】ドゥレッツァでもタスティエーラでもない光明!? レベル疑問の4歳世代に「惑星ステイヤー候補」が登場