「スタッフの能力が劣る」現役衆議院議員が炎上騒ぎ!? 関係者やファンを巻き込んだ問題発言に賛否
26日、衆議院議員の柿沢未途氏が自身のTwitterを更新し、副幹事長を務める自民党競馬推進議連の勉強会に関する発信を行なった。大枠は地方競馬と中央競馬の関係性に関するものだったが、その内容が物議を醸している。
以下は柿沢議員のツイート内容から一部を抜粋したものである。
「地方競馬の厩舎を預け先として事実上JRAの外厩に活かせるようになれば良いと思うが、しかし厩舎施設が老朽化が酷くて、スタッフの能力レベルに問題がある場合も多く、これでは預けようという馬主も二の足を踏んでしまう。一方で民間の育成場は馬主から高い料金を取って競走馬を集め成功している」(原文ママ)
現役衆議院議員が炎上騒ぎ!?
詳細は柿沢議員の元ツイートを確認頂きたいが、上記の内容はちょっとした炎上騒ぎにまで発展。合計500件を超す引用リツイートには批判的な意見も多かった。特に人々の逆鱗に触れたのは、「(地方競馬の)スタッフの能力レベルには問題がある場合も多く」という箇所だろう。
これには、「地方競馬に対する侮辱だ」、「地方競馬の馬房はすでに一杯で、馬主の預託意欲とスタッフの質に相関はない」といった反論の声が寄せられた。確かに「地方競馬」という大きなものを主語として一律に批判するのは無理があるだろう。
上記の他にも、地方競馬を中央競馬の下請組織として扱うような内容や、民間の育成場は概ね成功しているような論調に対し「現場を何も分かっていない」と、地方競馬の厩務員や馬主を名乗る人物からも手厳しい意見が相次いだ。
これを受けて、柿沢議員も早速弁明を行なったが、矛先となった発言を訂正や謝罪することはなく、「誤解を与えた」という主張に終始したため、むしろ火に油を注ぐ形となってしまった。
発信場所がSNSということもあり、個人的な考えを表明することについては、問題とはならないものの、競馬に関わりのある人物だっただけに、影響も大きかったかもしれない。
件の発言に否定的な声が多かった一方で、「全国の競馬主催者をもう減らさないためにも地方競馬の厩舎施設改善やスタッフの質の向上の問題に大胆に資金を向けるべき」という部分には少数ながら、賛同の声も寄せられていた。
今回は失言とも思える舌禍を引き起こしてしまった柿沢議員だが、競馬界を良くしていこうという想いは同じ。これからも関係者やファンの声に広く耳を傾け、競馬界のためになる政策を検討していただきたい。
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