武豊も経験した「悲劇」がM.デムーロに直撃! 10年ぶりの夢叶わず、陽気なイタリアンに踏んだり蹴ったりの災難続く

「勝負服を着ないで観戦するとは想像もしていませんでした」
これは、2年前の凱旋門賞(仏G1)で現地にいながら、スタンドから観戦せざるを得なかった武豊騎手が、自身の公式サイト内の日記に記した言葉だ。当時、世界的なコロナ禍の状況下で舞い込んだ騎乗依頼に、レジェンドは迷いなく参戦を決意した。
しかし、「番狂わせを演じてくるつもりで行ってきます」とフランスへ渡ったものの、騎乗を予定していたジャパンの厩舎が使用している飼料から、禁止薬物の検出が判明されたことが判明。その結果、疑いのある4頭が出走取り消しとなり、凱旋門賞での騎乗は実現しなかった。
今年のダービー馬ドウデュースと挑む今年の凱旋門賞は、そんな武豊騎手にとっても勝利を夢見る世界最高峰の舞台だ。
前哨戦のニエル賞(仏G2)を4着に敗れたとはいえ、「本番に向けての追い切りを兼ねたスクーリングという意味合いもあり、まだ全力を出せる状態ではなかった」とのこと。日本ダービー(G1)と比較して40キロ近く太かったという話も出ているだけに、今度は本気の仕上げで巻き返してくるだろう。

「悲劇」がM.デムーロ騎手に直撃!
これに対し、2年前に武豊騎手を襲った悲劇と形は違えども、一度は騎乗依頼された凱旋門賞を現地で観戦することになってしまったのが、M.デムーロ騎手である。
当初、凱旋門賞への騎乗予定のなかったM.デムーロ騎手だが、グランドグローリーの主戦を任されている弟のC.デムーロ騎手が他の馬に騎乗するため、乗り替わりの候補に浮上した。JRAにフランスへの海外渡航届を提出しており、後はレースで騎乗するだけのはずだった。
だが、参戦を予定していたグランドグローリーに別の騎手が騎乗することになり、現地で別の馬に騎乗予定のなかったM.デムーロ騎手はハシゴを外された格好。JRAが発表した渡航の理由も「凱旋門賞騎乗のため」から「競馬騎乗のため」へと変更されてしまった。
「もし参戦が実現していれば、2012年のミハイルグリンカ(14着)以来となる2度目挑戦となっていただけに、M.デムーロ騎手もやり切れない想いだったでしょう。
騎乗予定がなくなったこともあり、国内で騎乗する選択肢もあったと思いますが、それでも渡仏するのはM.デムーロ騎手なりに考えもあってのことだと思います。
それにしても最近はツキに見放されている状況ですね。どこかで一連の悪い流れを断ち切りたいところです」(競馬記者)
記者が気に病んだのは、秋に入ってM.デムーロ騎手に災難が続いていることだ。
復帰戦の紫苑S(G3)を4着に敗れたサークルオブライフが、レース後に右前浅屈腱炎を発症していることが判明。全治9か月以上の休養を見込まれるほどの重傷で本番の秋華賞(G1)には、ライラックとコンビ再結成で参戦することとなったばかり。
ところが、M.デムーロ騎手の不運はそれだけにとどまらない。
23日には、関西から翌日に騎乗予定のある中山競馬場に向かう途中、台風15号による東海道新幹線の運転見合わせの影響で、騎乗予定だった全4鞍が乗り替わるというアクシデントにも見舞われていた。
そこへきて今度は10年ぶりに参戦の決まった凱旋門賞で、自身に何もミスをした訳でもないにもかかわらず、騎乗予定馬が別の騎手へとスイッチされてしまったのだから、踏んだり蹴ったりとはまさにこのことだろう。
さすがにここまで負の連鎖が続くと気の毒にも思えるが、そこは陽気なイタリアン。騎乗馬はなくとも、ただの観光で終わらない何かを掴んで帰ってくるはずだ。この屈辱をバネに秋のG1シーズンで以前のような大暴れに期待したいものである。
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