
川田将雅、横山武史「華麗なる代打V」にM.デムーロら心中複雑…!? リーディング1、2位が示した「東西トップ」たる所以

24日現在、リーディングで東西のトップとして君臨しているのが西の川田将雅騎手と、東の横山武史騎手だ。
自身初の年間リーディング獲得へ向け、関西のトップのみならず全国でも1位につけている川田騎手。勝率、複勝率でも他を寄せ付けない断然の成績を誇っており、今JRAで最も信頼できるジョッキーといっても過言ではないだろう。
対して、そんな川田騎手に東のトップとして食らいついているのが横山武騎手だ。昨年はエフフォーリアとのコンビで競馬界を席巻し、キャリア初の年間100勝を達成するなど大きく飛躍。今年も昨年を上回るペースで勝利を量産し、リーディングでも2位につけているように好調ぶりが窺える。
そんな彼らがトップ前線を走る所以が、24日の午前中に垣間見えたかもしれない。

この日は、台風による交通障害の影響で山田敬士騎手とM.デムーロ騎手が競馬開催に間に合わず、騎乗予定馬が相次いで乗り替わりとなるアクシデントがあった。そんな2名から突如手綱が移ったにも関わらず、きっちり勝利へと導いたのが川田騎手と横山武騎手だったのだ。
中京1Rでは、山田騎手が騎乗予定だった3番人気フェルヴェンテの手綱を取った川田騎手。スタートを決めて好位の3、4番手を追走すると、直線では早めに抜け出し2着に2馬身差をつける快勝を飾った。
一方、中山2Rでデムーロ騎手が騎乗予定だった1番人気ディナトセレーネの手綱を取った横山武騎手。道中3番手から直線では力強く伸びて2着に2馬身半差をつける快勝を決めた。どちらも初騎乗ながら、見事な手綱捌きで初勝利に導いたのだから恐れ入る。
「華麗なる代打V」にM.デムーロら心中複雑…!?
それと同時に、乗り替わりを余儀なくされた山田騎手とデムーロ騎手にとっては、何とも複雑な結果となった。
「前走でフェルヴェンテに跨り4着と敗れていた山田騎手にとっては『今度こそ』と意気込む一戦のはずでしたが、急遽乗り替わった川田騎手に勝利されてしまい複雑な思いがあったかもしれません。山田騎手は現在4勝で上位人気馬に騎乗するケースもあまり多くないだけに絶好のチャンスでしたが、今回は台風によるアクシデントが大きな誤算だったと言わざるを得ないでしょう。
またデムーロ騎手も、同じような心境だったかもしれません。騎乗予定だったディナトセレーネは、自身とのコンビでスプリンターズS(G1)を連覇したレッドファルクスの産駒で、前走は1番人気に推されたものの4着に敗れていました。今回で決めたいという思いがあったでしょうが、結果的に横山武騎手の年間100勝、通算400勝というメモリアルをお膳立てする格好になってしまいましたね。
もちろん、仮に2人が騎乗できていたとしても勝利が確約されているわけではありませんが……。ついてなかったと言う他ないでしょう」(競馬誌ライター)
騎乗予定だった両者にとっては何とも複雑な結果となったが、回ってきたチャンスを“一発回答”した川田騎手と横山武騎手の手綱捌きは流石としか言いようがない。実際、ネットの掲示板やSNS等でも「川田最強」「武史うますぎ」など両者の騎乗ぶりを称賛する声が数多く上がっていた。
急遽の乗り替わりにも冷静に対応し、勝利を挙げた川田騎手と横山武騎手。この勝負強さこそ、彼らがトップジョッキーたる所以なのかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新JRA「毛色の再現が困難」で落選!? アイドルホースオーディション堂々の「トップ10入り」ソダシ母が“諸事情”でまさかの無念……
JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 2019JRA賞決定! 年度代表馬リスグラシュー、大器コントレイルら各賞紹介!
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
関連記事
JRA【神戸新聞杯(G2)予想】プラダリア「不安要素アリ」も押さえ。堅い決着と見るも意外な伏兵の好走に期待
【オールカマー(G2)予想】3冠牝馬デアリングタクトは自信の消し! データから拾った「走り頃」な馬を狙い撃ち
【オールカマー(G2)予想】「早熟疑惑」デアリングタクトと真っ向勝負!阪神ファンの松山弘平なら大丈夫?頼れる男に「延命」の期待
“反則スレスレ”の強烈タックルに泣いた「暴君」オルフェーヴル、弾き返した「不沈艦」ゴールドシップ。約10年の時を経てオールカマー(G2)で激突する「因縁」の名馬の血
JRAオールカマー(G2)川田将雅「強奪」に横山武史ガックリ!? 「タイトルホルダーより上」ベタ惚れの大器と再コンビならず意気消沈…