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JRA【神戸新聞杯(G2)予想】プラダリア「不安要素アリ」も押さえ。堅い決着と見るも意外な伏兵の好走に期待

JRA【神戸新聞杯(G2)予想】プラダリア「不安要素アリ」も押さえ。堅い決着と見るも意外な伏兵の好走に期待の画像1

 今回は菊花賞(G1)の最終切符をかけたトライアル・神戸新聞杯(G2)を予想していく。

 まずは、過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。ちなみに昨年と一昨年は中京2200mと施行条件が変わっているが、データはまとめて見ることにする。
日本ダービー 17頭
ラジオNIKKEI賞 2頭
宝塚記念、若葉S、オープン特別、条件戦(1勝クラス) 各1頭
条件特別(3勝クラス)、条件特別(1勝クラス) 各1頭
条件特別(2勝クラス) 5頭
となっている。基本はダービーに出走して夏を越し、秋初戦として走る馬が優先だろう。過去10年でもダービー出走組が馬券にならなかったことは一度もないので、ダービー出走組の取捨が要になるはず。それ以外はほぼどんぐりの背比べで、前走条件戦の馬は勝ち負けもさることながら、レース内容や戦績に注目すべきだろう。

 続いて人気順の成績を見てみる。
1番人気 7-1-0-2
2番人気 2-2-2-4
3番人気 1-2-2-5
4~6番人気 0-2-2-26
7~9番人気 0-3-3-23
10番人気以下 0-0-1-50
となっている。1番人気の成績が断然。馬券圏内を外したのは昨年のダービー馬、シャフリヤールと2018年のエポカドーロの2頭。ただ、シャフリヤールの場合は不良馬場で開催されたこともあり、馬場に泣かされた可能性は極めて高い。軸は危険な人気馬でなければ1番人気から逆らわない方が良さそうだ。基本、上位人気が順当に馬券に絡む堅いレースだが、それでも上位人気だけで決着したのは過去10年で2度だけなので、中穴クラスの穴馬のチェックも怠らないようにしたい。


 これを踏まえて「◎」は穴っぽいところで13番ビーアストニッシドとする。

 前走は日本ダービー(G1)で3番手から競馬を進める積極策を採ったものの、直線で力尽きて10着に大敗している。

 そもそも2歳時から注目を浴びていた馬ではなかったが、未勝利を勝ち上がって次走の京都2歳S(G3)で2着したことで注目されるようになった。実際、その後も3歳初戦のシンザン記念(G3)こそ4着だったが、共同通信杯(G3)でダノンベルーガの3着、さらに道悪だったとは言えスプリングS(G2)を勝ったことで、ポテンシャルの高さは示した。

 皐月賞(G1)とダービーの大敗で「やっぱり……」という空気が流れたことで、今回もさほど人気しないと思われるが、今回のメンバーで同型馬が少ない「前で競馬したい」馬で、外枠からすんなり前に出て競馬できれば、直線で残る可能性はあると見て本命を打った。

 ただ、本命を打ってはいるが「馬券に絡む確率が高そう」という意味合いなので、勝ち負けまでは厳しいと考えている。

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アスクワイルドモア

「○」は16番アスクワイルドモアを挙げる。

 こちらも前走は日本ダービー。中団から競馬を進めていたが、速いペースについていけず直線で力尽きて12着に敗れている。

 2歳時に札幌2歳S(G3)で皐月賞馬ジオグリフの2着に入ってみせたが、着差0.7秒と褒められた内容ではなかった。この後、ホープフルS(G1)で大敗し、3歳初戦のきさらぎ賞(G3)でも掲示板までと冴えない競馬が続く。だが、ダービー出走をかけた京都新聞杯(G2)で今回と同じコースを2分9秒5のJRAレコードで快勝した。

 展開のアヤでスーパーレコードが出たとも考えられるが、それにしても3歳でレコードを更新したのは生半可なことではない。すでに賞金は持っているので、菊花賞へ進むにしても別路線をたどるにしても、ここで勝負する必要はない。だが、完璧な仕上がりでなかったとしても、これだけのパフォーマンスができる馬だけに、京都新聞杯の再現は考えられる。

「▲」は人気しそうだが11番のパラレルヴィジョンを推す。

 前走は1勝クラスの条件戦。出遅れたこともあり後方待機策を採ったが、直線で大外からまとめて前を交わし3馬身差をつけて完勝した。

 デビューが今年4月ということで、当然クラシックには間に合わなかったが、2馬身半差をつけてあっさり勝ち上がる。無理せず自己条件を使って連勝を飾ったのが前走ということで、まだ2戦しかキャリアがないため他馬との力量の比較が難しい。

 だが、先週のローズS(G2)で2着したサリエラのような例がある。サリエラは上にG1で勝ち負けするような馬がいる良血という血統背景があったわけだが、この馬もスケールがだいぶ小さくなるものの近親に重賞勝ち馬がいるというところで裏付けもある。奇しくも鞍上は同じC.ルメール騎手ということで、可能性にかけるという意味で押さえる。


「△」は本命視されているが14番プラダリア、同じく人気サイドの5番ヴェローナシチー、9番サトノヘリオスの3頭とする。

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プラダリア 競馬つらつらより

 プラダリアの前走は日本ダービーで、中団より前に位置して競馬を進め、その位置取りを確保したまま5着に入った。

 キャリア5戦で新馬と続く未勝利戦を2着したあと、3戦目の未勝利を勝ち上がり、そのままダービートライアルの青葉賞(G2)を勝利して、ダービーでも5着に入ったという実績上位の馬。キャリアだけで言うなら文句なしの1頭だが、どうも戦績を見ると2000mでは短め、2400m以上で本領発揮といった印象がある。2200mはもしかしたら短い可能性がある。加えて、最終追い切りに乗った池添謙一騎手がイマイチなコメントを出していることに引っかかりがある。

 それでも一応押さえるのは、このレースの1番人気の圧倒的な成績故。今回はそれほど馬場の悪化はなさそうなので、ここは逆らわずにいきたい。

 ヴェローナシチーの前走は白百合S(L)で、後方から直線で伸びてきたが前の馬を捕まえきれず2着に終わっている。

 この馬は典型的な「勝ちきれない」馬。2戦目の未勝利を勝ち上がるが、京成杯(G3)で3着、そのあとリステッドを2戦使って3着、2着。皐月賞出走は回避しダービーに狙いを定めたものの京都新聞杯で2着に終わりダービーも出走せず。そこから立て直しの意味もあったのだろうが、前走でやはり2着ともどかしい競馬が続いている。

 切れる脚はあるので決め手不足というわけでもなく、勝てない理由が今ひとつ浮かんでこない。ともあれキャリア7戦をすべて馬券圏内に好走している実力は買ってみたい。

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サトノヘリオス

 サトノヘリオスの前走はラジオNIKKEI賞(G3)で、中団より後ろで競馬を進め、直線でも伸びてきたのだが、前に残った馬を交わせずの3着だった。

 この馬も勝ちきれない馬の1頭。G1では力が足りないのかホープフルSで13着、皐月賞で17着と言い訳できない大敗をしている。一方でスプリングSや前走など格下の重賞では3着に入ってくるという実力はある。

 ラジオNIKKEI賞からの臨戦は実績があるのと「G2であれば好勝負も」ということで一応の押さえ。

 ただし、ヴェローナシチーとサトノヘリオスに関しては、父・エピファネイアの不振があるだけに勝ち負けはないと見る。3着までなら、という消極的な押さえである。

 ということで、今回は5番、9番、11番、13番、14番、16番の6頭で3連複BOX20点勝負とする。期せずして人気馬を押さえてしまったので、今回は外す人気馬がいない。大波乱の結果になったら申し訳ないところだが堅く決まりそうな感じがある。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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