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2017.05.17 09:17
美浦トレセンで39年ぶり「大移動」関東馬の巻き返しへ超高額「新兵器」導入! オークス出走のソウルスターリング、フローレスマジックへの影響は!?
編集部
「確かに画期的な動きですが、1台1200万円という費用はそう簡単に出せるものではありません。導入の際はJRAが500万円の補助金を出すこと決めたそうですが、それでも導入を辞退した厩舎もあったようです。選択の余地のない旧厩舎勢も含めて、今後厩舎間の格差がますます広がるかもしれませんね。
新厩舎移動組にはソウルスターリングの藤沢和雄厩舎も該当していたようですが、こちらは定年解散が近いということでウォーキングマシンの導入を見送ったようです」(競馬記者)
また、新厩舎においてもう一つ大きな変更点となったのが馬房の配置だ。これまでは横一列に並んでいたが、新厩舎では対面式を採用。数多くの馬を管理する牧場では一般的な形だが、今回厩舎でも同形を採用することとなった。
デビューを目指す2歳馬などは牧場の対面式しか経験していないため、従来の厩舎で慣れない横一列の配置にストレスを感じる馬も少なくなかったという。サラブレッドは集団を好む繊細な動物のため、対面式で目の前に馬がいた方が安心できるそうだ。
「ただし、この配置には疑問の声もあるそうです。牧場と同じ配置にしてしまうと、馬がトレセンに来ていることを気付きにくくなる、つまり競馬に向けての”スイッチ”が入らない恐れが懸念されているようです。また、新厩舎への移動はどこも大規模な引っ越し作業となるため、所属馬が環境の変化にストレスを覚えないかも不安視されています。もしかしたら新厩舎に移動したことで、逆に低迷する厩舎も出てくるかもしれません」(同)
2007年に美浦トレセンにポリトラックが導入された際は、その年の朝日杯フューチュリティSをポリトラックを中心に調整されたゴスホークケンが優勝。新コースの有用性が大きくクローズアップされた。
今回のウォーキングマシンの効果が出るのはもう少し先になるだろうが、導入した厩舎を中心に関東馬の巻き返しを期待したい。
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