
「ルメール優先主義」を逆手に100万馬券ゲット!? 距離延長も怖くない、リバティアイランド・パターンとは

2015年の2070万馬券を筆頭に、過去10年の三連単平均配当が225万9288円を誇るヴィクトリアマイル(G1)。
だが、終わってみれば戸崎圭太騎手の4番人気ソングラインが勝利して、2着にD.レーン騎手のソダシ、3着もC.ルメール騎手の1番人気スターズオンアースとほぼ順当な結果に終わり、三連単は1万2830円に留まった。
2019年までは約2年に1度は10万馬券と、穴党にとっては腕の見せ所といったレースだったが、牝馬が強い時代となった昨今は4年連続で比較的堅い決着。荒れると名高いヴィクトリアマイルだけに渾身の大穴を狙った穴党は少なくないだろうが、今年もやはり出番なしという結果……。来年以降は、少し見直した方がいいのかもしれない。
当たり前の話だが、穴馬券を獲ることは普通の馬券を当てるよりも数段難しい。何故なら、ただ単純に1つのレースを当てるだけでなく、まずはそのレースが「荒れるのか、そうでないのか」を見極める能力が問われるからだ。
今年のヴィクトリアマイル後に大きなスポットを浴びたのが、4着に好走したディヴィーナだ。
単勝224.9倍の15番人気という低評価を覆す走りはネット上でも大きな話題になり、SNSでは「ディヴィーナ」がトレンド入り。想定外の驚きや激走を称えるコメントが大半だったが、中には「買ってただけに興奮した」「もうちょっとで大万馬券だったのに」といったディヴィーナを狙っていた猛者もいたようだ。
そんな穴党たちにとって、ディヴィーナの激走は会心の予想だったに違いない。周囲の友人などに自慢できるだけの快挙だと思うが、その反面、実際に彼らが手にしたのは「馬券がハズレた」という事実だけだ。ディヴィーナは馬券対象外の4着であり、逆に言えばディヴィーナよりも強い馬が3頭いて、彼らはそれを見極めることができなかった。予想的には満足したかもしれないが、馬券の収支だけで言えば完全なマイナスと言わざるを得ない。
そんな中、ヴィクトリアマイルに見向きもせず、その約45分後に行われた東京最終レースで、100万馬券を的中させたのが『穴党ピカイチ!』である。
1つ前のヴィクトリアマイルでワン・ツー・スリーを決めたばかりの戸崎騎手とレーン騎手とルメール騎手が1、2、3番人気を形成した東京12R・BSイレブン賞(3勝クラス)。彼らはここでもクビ差+クビ差の上位争いを繰り広げたが、結果は3、4、5着だった。
代わって、このレースで主役になったのは8番人気のフルムで勝利した水口優也騎手と、11番人気のウインアキレウスを2着に導いた松岡正海騎手である。
「穴予想専門サイト」として知られている『穴党ピカイチ!』は、このレースで三連単102万1960円という超高配当を的中。それもわずか16点での快挙である。
G1レースであるヴィクトリアマイルに見向きもせずに、条件戦のBSイレブン賞で勝負したのは如何にも「プロ」の穴党だが、一体何が見えていたのだろうか。関係者に話をうかがったところ「1番人気のイグザルトにあった、小さくはない不安要素を把握していた」というから驚きだ。
イグザルトといえば東京コースのスペシャリストであり、特に今回のダート1400mでは、ここまで【2.2.1.1】と極めて安定した成績を誇っていた。
中京で行われた前走の中京スポーツ杯(3勝クラス)では1番人気を裏切って4着に敗れていたが、得意の東京ということで2走連続の1番人気になった背景がある。通算3勝の内2勝を挙げるレーン騎手とのコンビなら、ここで3勝クラスの卒業も十分に期待できたはずだが……。
「実は、前走後に騎乗した吉田隼人騎手が『3コーナーで不正駈歩になった』ことを敗因に挙げていたんですよね。不正駈歩は前肢と後肢の手前が異なる状態で走るだけで、別に故障などではないのですが、基本的にはトモの緩い馬、そして疲れが高まっている馬が発症することが多いと言われています。
今回は、前走から2か月空いたことで大きな歩様の乱れなどは見られなかったそうですが、陣営の本音はもっと間隔を空けてしっかりと立て直したかったはず。ですが、その一方でイグザルトにとってベストな東京・ダート1400m、さらには相性のいいレーン騎手が確保できるということで、ここを使った背景があります。
今回のイグザルトに限らず、馬の状態よりもレース条件や鞍上の都合が優先されるケースは珍しくありません。特にレース数が限られている3勝クラスは、どの陣営もレース選択に四苦八苦しているだけによく見る光景でもありました」(穴党ピカイチ!関係者)
『穴党ピカイチ!』の関係者が指摘している通り、以前から3勝クラスはレース数の少なさが問題視されているクラスである。基本的には1競馬場につき1日1レースしか開催されず、土曜日やローカル開催ではレース自体がない場合も……。
「東京・ダート1400m」と好走条件が限られるイグザルトのような馬にとっては、出走のチャンスそのものが少なく、条件が合えば多少無理をしてでも出走せざるを得ないというわけだ。ましてやレーン騎手は、日本にいる時間が限られる短期免許のジョッキーである。

また、関係者は「2番人気のイフティファールも似たような状況だった」と話す。
「イフティファールは以前からスタートに課題を持っている馬で、これまでは多少スタートで後手を踏んでも能力で勝ち切れましたが、3勝クラスでは善戦止まり。前走もルメール騎手が騎乗して4着でしたが『ゲートの中でチャカチャカして、スタートがあまり良くなかった』と気性面からくる出遅れを敗因に挙げていました。
陣営としても、その点は以前から課題として克服を目指していますが、今回はそんな中にもかかわらず、キャリア初の関東遠征。これもルメール騎手がヴィクトリアマイルに騎乗することが理由の1つだと思いますが、初の長距離輸送を挟むことで気性面の不安がさらに大きくなるのは火を見るより明らかでしょう。
ルメール騎手が『このクラスでも勝てる馬』と評価していますが、ここでも案の定出遅れ。『いいスタートを切れれば2、3着はあった』と悔やんでいました」(同関係者)
結果的にイグザルトは2走連続で1番人気ながら共に4着、イフティファールも2走連続で2番人気に推されたが、結果は4着から5着に着順を落としている。人気が示す通り、2頭とも能力的には十分3勝クラスを卒業してオープン馬になれる実力があるはずだが、各々の課題を克服しない限りはここで頭打ちになってしまうかもしれない。
逆に言えば、普段からレースの格などに関係なく、純粋に荒れるレースを探している『穴党ピカイチ!』からすれば、絶好の勝負レースになったということなのだろう。
しかし、いくら今年のBSイレブン賞が1、2番人気に不安要素がある「荒れるレース」だと狙いをつけても、では実際にどの馬が上位にくるのかを把握していなければ意味がない。
勝った8番人気のフルムは、3勝クラスに上がってから3着が2度あるもののいずれも善戦止まり。前走も6番人気5着と特に目立った成績ではなく、それなりの末脚を持っているが、良くて善戦止まりといった印象だ。
さらに今回は約1年ぶりの1400m。得意の1200mから200m長い距離を使われて、人気を落とすのは当然だろう。一体どこに「買い」要素があったのだろうか。
「よく、距離が長いという理由で評価が落ちる馬を見かけますが、それはちょっと安直すぎますね。もちろんスタミナ的な不安がある馬もいますが、その多くは前から行く馬で『後ろから競馬する馬の距離延長』には要注意です。後ろから競馬できるということは、それなりに折り合いがついていることの証で、折り合いさえつけば距離はある程度カバーできます。
その上で、何故『後ろから競馬する馬の距離延長』が要注意なのかというと、普段よりも前で競馬できる可能性が高まるからです。
分かりやすい例で言うと、今年のオークス(G1)のリバティアイランドでしょうか。1600mの桜花賞(G1)ではスタートで後手を踏んだこともあってほぼ最後方でしたが、2400mのオークスでは一転して好位からの競馬。距離が延びることに比例して、道中のペースが遅くなり、その分、前回と同じペースで走っても、前回より前で競馬できるというわけです」(同関係者)

実際に、フルムは前走1200mで13番手からの競馬だった。1400mになった今回は7番手と大きく前進。結果的に鮮やかな差し切り勝ちを決めている。ちなみにスタートからの3ハロンは前走が33.7秒で、今回が34.5秒。馬場差もあるだろうが、0.8秒もペースが緩んだことで、普段よりも前で競馬できたというわけだ。
「フルムは、水口優也騎手からすれば数少ないお手馬の1頭。デビューからあまり乗り替わることもなく、ずっと乗っていますし、普段の調教も付きっ切り。この馬のことを誰よりもわかっていますし、3勝クラスでは善戦止まりでしたが、以前から『(末脚という)武器は持っている』『展開さえ向けばチャンスがある』と話していました。
特に我々の評価を高めたのが前走の春風S(3勝クラス)。この日は不良馬場で、特にダートは前が止まらない馬場。実際にこのレースでも逃げた10番人気馬がそのまま逃げ切っていますし、4着まではすべて前につけていた馬。そんな中で唯一後方から突っ込んできたのがフルムと水口騎手でした。
一見すると6番人気で5着と地味な結果ですが、非常に価値の高いレースで、我々としては『3勝クラス突破は時間の問題』と評価していました。仮に今回のレースで負けてしまったとしても、引き続き狙うつもりでした」(同関係者)
『穴党ピカイチ!』の関係者曰く、水口騎手は「左回りが良いと思っていた」と、デビュー戦以来となる東京遠征を歓迎していたという。
先述した1番人気イグザルト、2番人気イフティファールは、どちらかといえば騎手の都合による参戦だったが、この日がBSイレブン賞の1鞍しか騎乗のなかった水口騎手は、明らかに馬本意の遠征だろう。この差も勝敗を分けた要因の1つだったに違いない。
また、11番人気で2着したウインアキレウスについては「ウイン×松岡正海は黙って買い」という穴党の鉄則があるとのこと。
かつてはウインブライトなどの主戦として知られていた有名コンビだったが、松岡騎手が落馬負傷して以降は影を潜めている印象だ。しかし、実際は昨年も年間14勝の内、7勝がウイン軍団の馬。3着以内率に至っては37.5%とトップジョッキー並みの数値を叩き出している。それが11番人気の馬なら、穴党として狙わない理由はないだろう。
それにしても、これらはレースの結果が出た後だからこそ言えることだ。恐るべきは、これだけの事実(お話しできる、ほんの一部というから恐ろしい)を事前に把握していた『穴党ピカイチ!』である。
これらは決して、ただ新聞で馬柱を見ているだけでは手に入らない情報であり、こういった圧倒的な情報力こそが、今年のBSイレブン賞で100万馬券の的中に至る理由であり、彼らが「業界最高峰の穴党」と言われる所以でもある。
ちなみに『穴党ピカイチ!』は現在、新規会員を受け付けており、登録することで【週末の重賞レースの5点予想】を無料でゲットできるという。入会費はもちろん無料だ。
競馬は言うまでもなくローリスク・ハイリターン、如何に少ない金額で高配当を当てることが理想だ。仮に同じ“100万馬券”だとしても、単勝2倍に50万円を突っ込むような賭け方は心臓に悪いし、何よりもハズレた時に目も当てられない。
『穴党ピカイチ!』はBSイレブン賞で16点予想、つまりは1600円しか投資しないつもりだったのである。これこそが理想的な馬券投資であり、穴党の醍醐味といえるだろう。
他人の予想の尻馬に乗るのは癪かもしれないが、大万馬券が当たれば、そんなちっぽけなプライドなど一瞬で吹き飛ぶはずだ。競馬でボロ勝ちしてみたい人は、一度「本物のプロ」の実力を堪能してみるのもいいだろう。
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※本稿はPR記事です。
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