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ソールオリエンス&ドゥラエレーデが夏の上がり馬を跳ね返す!? 今年のセントライト記念(G2)は「春組優勢」と断言するワケ…

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 秋競馬が開幕し、最後の一冠を狙う3歳馬たちの戦いの火蓋も切られた。

 先週土曜の秋華賞トライアル・紫苑S(G2)は牡馬相手のNHKマイルC(G1)を好走していたモリアーナから、中山重賞2着のあるヒップホップソウルで1、2着ズバリ的中!「もらった!!」と叫んだ瞬間、3着に大外から橙色の帽子が……。

 1番人気のグランベルナデット“じゃない方”。誰や、この馬? 知らんけど……「シランケド」だ!

 実は、前走の小倉1勝クラスでも最後方から鬼脚を繰り出して3着に入り、複勝500円を頂いている。御恩を忘れちゃいかんのだ。しかも東大式鉄則「3着には無欲の低人気馬が来るから何でも買っておけ!」も失念していた。

 三連単8万7550円の高配当を取り逃がし、泣きの涙……もう、こうなったら秋華賞もエリ女も制して年末の流行語大賞に輝いてほしい。表彰式はどの馬が登壇するのか? 知らんけど!

 気を取り直し、今週末から3日間開催。月曜祝日の18日には中山競馬場で菊花賞トライアル・セントライト記念(G2)が行われる。

 昔からよく言われるのは、「夏競馬を勝ってきた上がり馬と、夏を休養に充てた春の実績馬との激突」。そういう意味で、私の記憶に最も残るのは「戦後最大の上がり馬」の異名をとった1969年の優勝馬アカネテンリュウである。

 ワイルドモアやミノルら“尾形四天王”、ダービー馬ダイシンボルガードと同期の彼は、エリートたちの派手な活躍を横目に未勝利を脱するまで7戦を要し、2勝目も5月と春のクラシックシーズンには箸にも棒にもかからなかった。

 しかし、7月の函館で連勝してオープン入り、このセントライト記念に駒を進める。抜けた1番人気は皐月賞4着、ダービー2着の四天王の一角、ミノル。7番人気でしかなかったアカネテンリュウは直線でよれながらも、ミノルを2馬身1/2差下し堂々の重賞初制覇だった。

 この勢いで迎えた菊花賞は21頭立ての1番人気。2周目の坂下で一気に先頭を奪うと、直線でまた左右によれながらも後の天皇賞馬リキエイカンを4馬身引き離し、最後の一冠をものにした。

 年末には有馬記念に挑み、古豪スピードシンボリを鼻差まで追い詰める。翌年もクビ差で惜敗。“世界のシンボリ”の引き立て役になってしまったが、36戦13勝。AJCCなど重賞6勝は「戦後最大の上がり馬」として皆様の記憶にとどめていただきたい。

 ここらで「東大馬券王の大よそー」に移ろう。

 やはり夏の上がり馬VS春の実績馬の構図は昔から変わらない。昨年は夏の小倉で2勝目をあげてきたガイアフォースが、一昨年は春のスプリングS(G2)2着のアサマノイタズラが勝った。

「やってみなきゃわからない!」と言っては身も蓋もないので、ここはドゥーラやノッキングポイントが古馬相手に夏の重賞を勝ったこともあって「春組優勢」と断言したい。

 中でも中山2戦2勝、皐月賞馬でダービー2着のソールオリエンスがちゃんと出走すれば鉄板。おそらく単勝は1.5倍つけば御の字。2着もダービーでゲートが開いた途端に騎手が落馬したものの、馬はケロッと走ってきたドゥラエレーデに絞ろう。

 ホープフルS(G1)で退けたトップナイフが札幌記念(G2)で2着と好走したのも頼もしい。“第二のアカネテンリュウ”はいないのか? 夏の中京、小倉2000mを連勝してきたウィズユアドリームに期待はかかるがG1馬2頭相手では分が悪そう。掲示板が精一杯か。

 ソールオリエンスがきっちり責務を果たして、ゴールドシップ以来11年ぶり皐菊2冠馬となり、初代三冠馬セントライトの名を高らしめてほしいと願うばかりだ。

尼崎昇

尼崎昇

初めて見たダービー馬はタニノハローモア。伝説的な名馬の走りをリアルタイムで見てきた筋金入りの競馬通は「当たって儲かる予想」がモットー。過去に東京大学で競馬研部長をつとめ、スポーツ新聞やラジオ解説を担当した勝負師の素顔は「隣の晩ごはん」や「おもいッきりテレビ」などの大ヒット番組を手掛けたキー局の敏腕プロデューサー。德光和夫、草野仁ら競馬界の著名人との親交もあり、競馬談義を繰り広げる仲である。

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