年内引退テーオーケインズ「激走サイン」も最終章! 好走と凡走を見抜く重要な要素…買い時は「○○のチェック」にあり?
強豪ひしめくダート界を引っ張ってきた1頭、テーオーケインズ(牡6、栗東・高柳大輔厩舎)の長い旅路に終わりが近づいている。
陣営が発表した情報によると年内で引退し、今後はアロースタッドで種牡馬入りするとのこと。現時点で東京大賞典(G1)への出走は未定であり、まずは今週末のチャンピオンズC(G1)に全力投球といったところだ。
本馬は2021年の最優秀ダート馬に選出された実力馬。同年のチャンピオンズCでは、2着チュウワウィザードに6馬身の差をつけて楽勝した。近5戦は善戦しながらも勝利にはあと一歩届いておらず、巻き返しを期待されている状況。ここまでダートG1を3勝しているだけに昨年のJBCクラシック(G1)以来となる復活Vを狙う。
チャンピオンズCで上位人気が予想されるテーオーケインズだが、好走と凡走にちょっとした法則性のような傾向が見られることも思い出しておきたい。実はこの馬、3連勝で初G1勝利を決めた21年の帝王賞(G1)から、勝ったり負けたりを繰り返した時期があったことを覚えているだろうか。
以下は近年の成績を簡単にまとめてみたものである。
■テーオーケインズの成績と馬体重
・21年
帝王賞、1着(3キロ増)
JBCクラシック、4着(5キロ減)
チャンピオンズC、1着(6キロ増)
・22年
平安S、1着(2走前から2キロ増)
帝王賞、4着(5キロ減)
JBCクラシック、1着(6キロ増)
チャンピオンズC、4着(7キロ減)
・23年
川崎記念、2着(1キロ減)
帝王賞、3着(2走前から15キロ増)
JBCクラシック、3着(12キロ減)
※海外レースは馬体重の発表がないため割愛。
ご覧の通り、前走からの馬体重が増えたレースで好走し、逆に減ったレースで凡走しやすい特徴があるといえるだろう。
492キロでデビューした馬で、前走のJBCクラシックでも496キロだったように、馬体重で大きな成長は見られなかったものの、馬体重の増減は「激走サイン」として重要な要素となっていると考えてよさそうだ。
「当時も一部のファンの間で“買い時のタイミング”として注目されていましたが、こうして振り返ると勝ったと思いきや、次走であっさり人気を裏切り過ぎているなという印象の強かった馬でもあります。
ここ2走は3着が続きましたが、増減を繰り返しているこの傾向で考えると、チャンピオンズCは12キロ減の次走ですから、絶好のタイミングかもしれませんよ。おそらくプラス体重で出走してくる可能性が高いと思います」(競馬記者)
そうなると、今回のチャンピオンズCにおけるテーオーケインズの取捨については、パドックで馬体重の発表を待ってから考えても遅くはないはず。もしプラスで出走してくるようなら、その時は間違いなく「買い」だ。
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