
ライバルの引退撤回で「世界最高賞金争い」がますますヒートアップ!安田記念優勝ロマンチックウォリアーに難敵…「イクイノックス超え」2頭の対決にファン興奮

日本のファンにとっても非常に興味深い対決となりそうだ。
4日、『HK Racing – SCMP(@SCMPRacingPost)』がXで「Golden Sixty to be kept in training until next season: ‘He still wants to race’( ゴールデンシックスティは来シーズンまでトレーニングを続ける予定。彼はまだレースに出たいと思っている)」と報じたことが話題となっている。
賞金でイクイノックスを超える2頭の賞金争いに注目
ゴールデンシックスティといえば、賞金総額1億6700万香港ドル(約33億4000万円)を誇る香港最強マイラー。日本は22億1544万6100円のイクイノックスを抜いたウシュバテソーロが22億1567万8200円で1位だが、それより10億円以上も上回っているのだから驚きだ(2024年6月4日現在)。
ただ、これを無視できないのはロマンチックウォリアーの陣営だろう。
日本のライバルを圧倒して先週の安田記念(G1)を優勝した本馬は、900万香港ドル(約1億8000万円)を獲得。総獲得賞金は1億5100万香港ドル(約30億2000万円)となったばかり。歴代獲得賞金世界一のG1・10勝馬ゴールデンシックスティとG1・8勝馬で現在 5連勝中のロマンチックウォリアーという異次元の戦いとなっている。
2年ぶり3度目の優勝を決めた昨年の香港マイル(G1)前にオーナーサイドから残り3戦で引退し、日本で余生を送るという話も出ていたゴールデンシックスティ。香港スチュワーズC(G1)を軽度の脚部不安で回避する誤算はあったものの、断然人気を集めた香港チャンピオンズマイル(G1)で4着に敗れたのは、陣営にとっても想定外だったのかもしれない。
「引退撤回は驚きましたがゴールデンシックスティの8歳という年齢的な側面を考えた場合、まだ6歳のロマンチックウォリアーに分がありそうです。安田記念後のローテーションは未定ですが、天皇賞・秋やジャパンCに香港Cなど高額賞金のG1も視野に入るだけに、世界最高賞金争いはますますヒートアップしそうです。
ゴールデンシックスティ陣営としても、何とか1位のまま引退したいという意図もあるはず。後ろから迫りくるライバルの足音が徐々に大きくなってきたため、悔いを残したくないといったところでしょうね。これには競馬ファンも盛り上がっていました」(競馬記者)

ハイレベル香港競馬から目が離せない
その一方で、香港競馬のレベルの高さを見せつけるのが、そのゴールデンシックスティやロマンチックウォリアーを負かしている馬がいる点だ。
中でもロシアンエンペラーは面白い1頭である。実はこの馬、2022年の香港ゴールドC(G1)でゴールデンシックスティ(3着)、2023年のチャンピオンズ&チャターC(G1)でロマンチックウォリアー(2着)を撃破した実績を持っている。近走の成績は振るわないものの、G1・4勝の実力馬である。
近年は香港馬の来日もなく、世界最強馬の称号を得たイクイノックス一色ムードの日本だったが、高松宮記念(G1)でビクターザウィナーが3着に好走しただけでなく、安田記念のロマンチックウォリアーでもレベルの高さを証明した。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは