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川田将雅、J.モレイラでも勝てなかった馬が4連勝で頂点!佐々木晶三調教師「まだ本気で走っていません」…フォーエバーヤングと最強馬対決待ったなし

東京ダービーを優勝したラムジェット 撮影:Ruriko.I
東京ダービーを優勝したラムジェット 撮影:Ruriko.I

 今年から新ダート三冠の二冠目として生まれ変わった東京ダービー(G1)が5日、大井競馬場で開催。一冠目の羽田盃(G1)がわずか8頭立てと物足りなさを残したのに対し、羽田盃覇者アマンテビアンコが不在でもフルゲート16頭とメンバーが集まった。

 レースは単勝オッズ1.7倍の圧倒的1番人気に応えた三浦皇成騎手とラムジェット(牡3、栗東・佐々木晶三厩舎)のコンビが優勝。6馬身差の2着にサトノエピック、3着にアンモシエラが入り、3連単の払戻は730円の堅い決着となった。

鞍上の強気な騎乗が生んだ圧勝劇

 ラムジェットのラムジェットによるラムジェットのためのダービー。

 そう評しても過言ではないほど、この日のラムジェットは圧倒的だった。

 前走のユニコーンS(G3)を快勝して臨んだ大一番。大目標としていたケンタッキーダービー(G1)への出走は叶わなかったが、同レース3着のフォーエバーヤングに挑戦状を叩きつけるには十分なパフォーマンスだったといえるだろう。

 羽田盃2着のアンモシエラがハナを主張する展開は大方の予想通り。ただサトノエピックが2番手でマークする積極策、さらにはラムジェットも3番手で追走したことには少々驚かされた。

 というのもサトノエピックは過去に逃げて圧勝した実績もあるが、ラムジェットはデビューからここまでの6戦で後方待機策を採っていた馬だからだ。スタートで遅かったにもかかわらず、三浦騎手がパートナーを促して外の3番手を選択したということは、すでにレース前からこういう競馬がプランにあったのかもしれない。

 そうなると道中はほぼ中央勢の3頭併せの状態。この時点で波乱に終わる可能性が限りなく減ったと気付いたファンも少なくなかったはずだ。3頭の隊列が変わることなく迎えた最終コーナーで三浦騎手が激しいアクションでムチを入れたシーンに一瞬危うさを感じたものの、エンジンが掛かってからは桁違いの伸び。ライバルたちを置き去りにすると手応えに余裕を残したまま、6馬身差をつけてゴール。終わってみれば1頭だけ別次元の走りを披露していた。

「この馬が出るレースで僕がすべて結果を残さなくてはいけないという緊張感」を持って臨んだ三浦騎手も勝利を噛みしめるようにガッツポーズ。この日のラムジェットならいつもの後方待機でも楽勝した可能性が高いとはいえ、強気なポジション取りにパートナーに対する全幅の信頼が伝わってくる競馬だった。

川田将雅、J.モレイラでも勝てなかった馬が破竹の4連勝

 昨年7月中京で北村宏司騎手を背にデビュー勝ちを決めたラムジェットだが、2戦目に川田将雅騎手で3着、3戦目もJ.モレイラ騎手で9着と結果を残すことは出来なかった。しかし、4戦目に初コンビを組んだ三浦騎手が手綱を取ってから破竹の4連勝で、ダートの頂点まで一気に駆け上がってしまった。管理する佐々木調教師から「この馬は皇成に合っていると自信を持って言ってくれた」と三浦騎手が陣営に感謝したのも当然か。

 三浦騎手は「もっともっと上に行く馬」佐々木調教師も「まだ本気で走っていません」とさらなる高みを意識する言葉を残したラムジェット。順調ならジャパンダートダービー(G1、10月2日)で二冠達成を狙う。このレースには、フォーエバーヤングも参戦を予定している。

 ライバルとの最強馬対決を制するようなら、今回の勝利でJpn1・3勝目となった三浦騎手が手の届いていないJRA・G1のチャンピオンズC制覇も現実味を帯びてくる。

GJ 編集部

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