
一冠目制したアマンテビアンコ不在でもハイレベル必至!「123連敗」とJRA初勝利で明暗分かれた安田記念…ラムジェットと挑む東京ダービーは負けられない戦い

先週末の安田記念(G1)は、香港馬ロマンチックウォリアーとJ.マクドナルド騎手のコンビが1番人気に応えて優勝した。同騎手は2014年にワールドスーパージョッキーズシリーズの関係で来日したことがあり、このときは5戦未勝利。10年ぶりの来日となった今回で待望のJRA初勝利がG1というWの喜びとなった。
マクドナルド騎手がJRA・G1初騎乗で初勝利を手にした一方で、123連敗目を喫したのは三浦皇成騎手。ヴィクトリアマイル(G1)で初G1勝利を挙げた津村明秀騎手に続いて欲しいと願うファンも多かったが、安田記念で騎乗したウインカーネリアンは14着に大敗してしまった。
JRA初勝利がG1のマクドナルド騎手と123敗目の三浦騎手で明暗
そんな三浦騎手にとって希望の星となりそうなのが、5日の東京ダービー(G1)でコンビを組むラムジェット(牡3、栗東・佐々木晶三厩舎)の存在である。
本馬は目下3連勝中の実力馬。陣営はケンタッキーダービー(G1)挑戦を視野に入れていたものの、伏竜S(OP)を制したテーオーパスワードにポイントランキングで逆転を許して出走が叶わず、ユニコーンS(G3)へ変更。鬱憤を晴らすがごとく、2着サトノエピックに2馬身半の差をつけて楽勝した。今年からスタートした新ダート競走体系の整備に伴い、海外に遠征以外の選択肢が増えたことは好都合。ここでしっかりと結果を出して秋の飛躍につなげたいところだ。
余談ではあるが、三浦騎手はJRA・G1こそ未勝利であるものの、Jpn1なら2014年の全日本2歳優駿をディアドムスと2022年のJBCスプリントをダンシングプリンスで優勝したことがある。
一冠目の羽田盃(G1)を制したアマンテビアンコが脚部不安で回避したことは非常に残念だが、羽田盃がわずか8頭立ての寂しいレースとなったことに対し、東京ダービーは羽田盃2着のアンモシエラの他、6戦6勝の戦績を誇る高知のシンメデージーも参戦する。
記念すべきモデルチェンジの一発目が興覚めに終わったという声も出ていた中、フルゲート16頭で争われる二冠目は、ダービーの名に相応しいハイレベル必至の激戦が繰り広げられそうだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
関連記事
三浦皇成「3.3億円ホース」と運命の出会い!? 「古馬のようなレース」G1・123連敗の終止符へ、世界的良血馬がデビュー戦完勝!
【安田記念】「G1未勝利」ジョッキーに初戴冠のチャンス!ジャスタウェイをあと一歩まで追い詰めた激戦から10年、「元超大物ルーキー」は津村明秀に続けるか
「プチ炎上」斎藤新の裏で踏んだり蹴ったりの苦労…三浦皇成を襲ったすれ違いの春、「C.ルメールの復帰」も関東のベテランにダメージ直撃か
三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
三浦皇成「何もできなかった」絶望の34.6秒。「本当に申し訳ない」リベンジの機会もすれ違い…遠ざかる悲願のG1制覇