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「プチ炎上」斎藤新の裏で踏んだり蹴ったりの苦労…三浦皇成を襲ったすれ違いの春、「C.ルメールの復帰」も関東のベテランにダメージ直撃か
![坂井瑠星騎手はフォーエバーヤングで大健闘 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240414_sakairyuusei_288.jpeg)
現地時間5月4日にアメリカ合衆国のチャーチルダウンズ競馬場で行われた第150回ケンタッキーダービー(G1)は、最後の直線をインの好位から抜け出したミスティックダンの優勝で幕を閉じた。
残念ながら日本から遠征したフォーエバーヤングは3着、テーオーパスワードは5着に敗れたが、ダートの本場アメリカのG1で勝ち負けを意識できる好走を演じたことは意味がある。近年の日本馬はサウジC(G1)やドバイワールドC(G1)といった世界最高峰の舞台で通用しており、芝だけでなくダートでも世界レベルに到達したことを実感する結果だった。
今年からは新ダート三冠の競走体系も整備され、これまで以上にダート路線全体のレベルアップも図られる。この調子で底上げが進めば、かつては夢物語にも思えた偉業が達成される日が訪れても不思議ではない。
チャンスを逃がした三浦皇成騎手は悔しい結果に
ただ、人気のなかったテーオーパスワードが好走した裏で、夢の舞台に立つことが叶わなかった人馬もいた。
![三浦皇成騎手](/wp-content/uploads/2020/12/tokyo2020_jichudaketeso-ro_miurakousei.jpeg)
それは三浦皇成騎手とラムジェットのコンビである。ケンタッキーダービー挑戦を視野に入れていながら、ポイントランキングで伏竜S(OP)を制したライバルに逆転を許して出走が叶わず、矛先をユニコーンS(G3)へ変更。レースでは力の差を見せつけて圧勝したものの、もしかしたらケンタッキーダービーでも好勝負ができたと思える強さを見せた。
また、先日にSNSでプチ炎上した斎藤新騎手が、5日の新潟大賞典(G3)をヤマニンサルバムで制したが、この馬は中日新聞杯(G3)で三浦騎手が重賞初制覇に導いたパートナー。それだけでなくNHKマイルC(G1)で戸崎圭太騎手が騎乗して3着に入ったロジリオンも前走のファルコンS(G3)で三浦騎手が騎乗していた馬だったのである。
「ヤマニンサルバムもロジリオンも騎乗するチャンスのあった馬だけに、まさに踏んだり蹴ったりといったところ。ケンタッキーダービーに乗れなかった上にお手馬2頭が他の騎手で好走した訳ですから、さすがに気の毒です。三浦騎手本人も相当悔しい思いをしているでしょう。
また、三浦騎手の他にもダメージが直撃しそうなのは、関東のベテラン北村宏司騎手です。ドバイの落馬負傷で戦列を離れていたC.ルメール騎手の復帰が決まったことにより、浮上するチャンスが遠のきそうです。春G1で頼りなさを感じたノーザンファームが序列を下げたようです」(競馬記者)
北村宏騎手からすれば、ルメール騎手の不在で巡ってきたチャンスだった訳だが、桜花賞(G1)のアスコリピチェーノも皐月賞(G1)のレガレイラも、「乗り方次第で結果が変わったのではないか」という声が出たように悔いの残る結果。木村哲也厩舎のその他の有力馬も続々とルメール騎手への乗り替わりを予定しているらしい。
せめてNHKマイルCで騎乗したシュトラウスで好走していればよかったものの、気性に問題のある馬とはいえ、最後方で折り合いを欠いたまま惨敗では印象も悪かったか。実際のところは、ルメール騎手のおこぼれに預かった騎乗機会だったため、言ってしまえば元に戻っただけかもしれない。
三浦騎手、北村宏騎手もチャンスさえあれば、いつG1を勝ってもおかしくない手腕の持ち主だけに、今後の巻き返しに期待したい。
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