
宝塚記念に「匹敵」の豪華メンバー集結!?「スーパーG2」札幌記念にクラシックホース続々参戦、有力馬「分散」の懸念も

プログノーシスは今年も参戦見送り
23日に開催される春のグランプリ・宝塚記念(G1)。13頭のエントリーがあった今年は、G1・3勝のドウデュースと武豊騎手のコンビが主役となる下馬評である。
対抗格はC.ルメール騎手とコンビ復活で臨む、昨年の天皇賞・春(G1)勝ち馬ジャスティンパレス。さらに今春の大阪杯(G1)を勝利した成長著しいベラジオオペラ、昨年の皐月賞馬ソールオリエンスとG1馬4頭が参戦する。
そんな中、古馬中距離路線で有力馬の1頭プログノーシスは今年も参戦見送りとなった。
同馬は今年3月に金鯱賞(G2)連覇を飾り、4月のクイーンエリザベス2世C(G1)でも2年連続2着に健闘。改めてG1級のポテンシャルを証明した。後方からの鋭い差し脚を武器とする馬だけに、京都の外回りで開催される今年の宝塚記念は、阪神内回りの例年よりもチャンスがあったかもしれない。
気になる次走について現時点では発表されていないが、昨年も同じローテーションで宝塚記念をスキップすると、8月中旬の札幌記念(G2)に駒を進めていた。
毎年のように好メンバーが揃うことから、ファンの間では「スーパーG2」と呼ばれているその札幌記念だが、今年も例年に違わず豪華な顔ぶれとなりそうだ。
札幌記念は今年も豪華メンバーか
すでに参戦を予定している馬の中に、2021年のダービー馬シャフリヤールがいる。同馬は日本ダービー(G1)を勝った翌年にドバイシーマクラシック(G1)も優勝。今年で6歳を迎えたものの、前走のドバイシーマクラシックで2着に好走するなど、能力に衰えは見られない。

また、一昨年の皐月賞馬ジオグリフも札幌記念を目標にすることを、所有するサンデーレーシングが発表した。イクイノックスとドウデュースを退けた皐月賞(G1)の後は白星に恵まれていないが、今年は大阪杯5着、安田記念(G1)6着と復調ムード。札幌は札幌2歳S(G3)を4馬身差で圧勝するパフォーマンスを見せた舞台。完全復活を遂げるか、その走りに注目が集まりそうだ。
「出走を予定しているクラシックホースの数では、今年の札幌記念はすでに宝塚記念と並んでいます。他にも重賞を複数勝利しているステラヴェローチェやボッケリーニ、今秋はエリザベス女王杯(G1)を目指すモリアーナも札幌記念に参戦するプランがあるとのことです。
これにエアグルーヴ以来となる連覇を目指してプログノーシスも出走してくるようなら、それこそ宝塚記念に匹敵するような好メンバーが揃いそうですよ」(競馬記者)
近年はG1昇格を望む声も一部で聞かれるようになった札幌記念。基本的に夏場といえば、多くの一流馬が休養に入る。そんな時期にトップ級が揃うレースが開催されることは、ファンにとっては喜ばしい限りである。
ただ、今年の宝塚記念が登録の段階でフルゲートを大きく下回ったように、有力馬の分散に影響しそうな部分に関しては悩ましいところかもしれない。
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