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穴党を悩ませる「買い時は前走だった問題」にどう向き合うか…キャプテン渡辺が考える正解と不正解【徒然なる神のくず競馬トーク】

徒然なる神のくず競馬トーク
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 しかし、まあ暑いですね、皆さん。私はとても汗っかきなので非常につらいです。ウイニング競馬で外にいる時や、トレセンでインタビューをしている時など、私だけが異常な汗をかいているんですよ。

 何故皆は汗をかかないのか?そう聞くと「いや、俺もかいてるよ」とか言うんですけど、必ず私の方がかいているのです(笑)。今や日本は9月いっぱい暑いですからね。早く涼しくなってくれ!(涙)。

前走の穴馬が人気馬になったときにどうするか

 さて、アイビスサマーダッシュ(G3)はモズメイメイが勝ちました。私は最後の最後で対抗まで持っていけたのですが、本命にまでは出来ず無念のハズレに涙したわけですけど、またしても問題提起すべきレースとなりました。あ、もちろん馬券的な意味ですよ。

 はい、それは「買い時は前走だった問題」です。これはよく出て来る言葉で、読者の中にも意識している人が多いかと思います。今回の場合はモズメイメイで、前走の北九州記念(G3)では16番人気で驚きの3着で高配当を演出したわけですが、3着になった事と外枠というのも合わさり、今回は3番人気になってしまいました。

 前走16番人気だった馬を今回3番人気で買うべきではないのではないか?そういう話です。特に前走買っていなかった人がここで買うのは、いわゆる後追いで「やるべきではない」とする人が多いですね。私もどちらかと言えばそういうタイプでした。

 でも、そういうのも最早あまり考え過ぎない方がいいのかもしれません。何か最近そういう馬も平気で来るパターンが多い気がするんですよねえ。それこそ、北九州記念の勝ち馬ピューロマジックは3番人気でしたが、前走の葵S(G3)は8番人気での勝利でした。

 葵Sで勝ったが故に北九州記念は3番人気になってしまったことで、この時も今回のモズメイメイと同様に愚民達(私も含む笑)が、「買い時は前走だった。ここで買うのはヘタクソ」と騒いでいたものです。「一体どっちがヘタクソなんだ?」となりますが、話はそう単純でもないんですよね。

 少なくとも、どちらの馬も最大の買い時が前走だったことは間違いないですよね。最大の買い時を逃した以上、結果にかかわらず今回は買うべきではないという考えが、必ずしも間違いだとも思えない。

 乱暴な言い方をすれば前回モズメイメイを買ってなくて、今回はモズメイメイを買って当たったという人は、今回はプラスだったとしても長い目で見たらマイナスになるんじゃないか?とも思えるのです。

 モズメイメイとピューロマジックは2走連続で来ましたが、買い時は前走だったホースが実際に2走目は来ないことも多々あるわけで、よしんば来たとしても妙味は無い馬券ですから、「買い時は前走だった馬を買い続けたら負けるんじゃねえか?」と。

 私の拙著『神の馬券術』にも書きましたが、当たったとしても期待値的に間違いの当たりというのが、競馬には存在するのです。ただし、モズメイメイとピューロマジックの2走目が期待値的にマイナスだったのかは、誰にもわかりません。答えは回収率だけが知っているのです。

 そんな考えと、「いや、でも何かこのモズメイメイは来そうだな……。マイナス要素が非常に少ない……」という葛藤の末、対抗という中途半端な評価になった私が最もヘタクソだったのかもわかりません(笑)。

 まあ、げに競馬は難しいです。「買い時の馬」と「買い時ではない馬」というのは確実に存在していて、まずそれを見抜くのも難しく、更に見抜いたとしても、買い時だからといって必ず来るわけではなく、買い時ではないから来ないというわけでもないというね。

 結局のところ、オッズには最大の注意を払いながらもオッズに惑わされ過ぎず、正確にそのレースで買うべき馬を見極める目を養うしかない!という、変わり映えせぬ同じ結論に辿り着いたところで!! ボヤキは終わりにしましょう(笑)。今週も頑張りましょうね! ではまた!!

キャプテン渡辺

キャプテン渡辺

お笑い芸人。1975年10月20日生まれ、静岡県静岡市出身。A型。放送芸術学院卒業。2005年にお笑いトリオ・キラッキラーズを結成。現在はピン芸人として活躍中。土曜の競馬中継「ウイニング競馬」(テレビ東京)レギュラー。競馬予想術の粋を集めた自著「神の馬券術」(KADOKAWA)が好評発売中

【YouTube】くず競馬チャンネル

Twitter:@captain1975

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