GJ > 競馬ニュース > 「44対22」でナムラクレアにチャンス増える?
NEW

「44対22」でナムラクレアにチャンス増える?スプリンターズSは横山武史と新コンビ

浜中俊騎手 撮影:Ruriko.I
浜中俊騎手 撮影:Ruriko.I

 29日に中山競馬場で行われるスプリンターズS(G1)は、秋のG1シリーズの開幕を告げるビッグレースだ。

 夏の北海道でスプリント重賞を連勝したサトノレーヴをはじめ、セントウルS(G2)でワンツーしたトウシンマカオ、ママコチャ、高松宮記念(G1)を制したマッドクール。香港から遠征してくるビクターザウィナー、ムゲンも侮れない。

大一番を前に主戦が騎乗停止の誤算

 実力拮抗のメンバーが揃う注目のレースだが、G1獲りの悲願を達成したいナムラクレア(牝5、栗東・長谷川浩大厩舎)は、何としてもタイトルを手に入れたい舞台だ。

 3歳春は桜花賞(G1)に駒を進めてスターズオンアースの3着。以降は距離適性を重視して短距離をメインに使われてきたが、G1では大崩れしない一方で惜敗続き。現役トップクラスの実力を持ちながらも、あと一歩のところで戴冠を逃がしている。

 主戦を任されている浜中俊騎手とは、デビュー3戦目(21年9月)から3年間コンビを組んでいるものの、もどかしいレースが続いたこともあり、陣営のスプリンターズSにかける意気込みは相当なものだっただろう。

 これまで16戦で乗せ続けてくれた奈村睦弘オーナーへの恩返しという意味でも、気合の入る大一番だったはずだが、浜中騎手は14日の中京10Rで斜行。後続の馬が被害に遭ったとして28日から10月6日まで騎乗停止処分を受ける誤算もあり、スプリンターズSの騎乗は叶わず、陣営からは横山武史騎手との新コンビが発表された。

「ステップレースで勝っても本番で勝ち切れなかったナムラクレアですが、G1を勝つだけの力は間違いなくあります。ただ肝心の浜中騎手に運がないというか、レース展開が向かなかったり、仕掛けや進路取りで悔いの残るレースも多かったように感じます。

一度、他の騎手で見てみたかったという気持ちもありましたから、横山武騎手なら面白いかもしれません。どちらかというと東京より中山を得意としている騎手ですし、大舞台での度胸にも定評のある騎手です。気になるところがあるとすれば、このところのG1勝利から遠ざかっていることでしょうか」(競馬記者)

 ちなみに浜中騎手のG1勝利は2019年の日本ダービー(G1)を12番人気のロジャーバローズで優勝したのが最後。5年近く前としばらく遠ざかっている。

 対する横山武騎手のG1勝利は、2番人気ソールオリエンスで制した昨年の皐月賞(G1)が最後だ。浜中騎手は現在44連敗、横山武騎手は22連敗中。数字の面ではダブルスコアの差がついているとはいえ、チャンスが増えると考えていいのかどうかはわからない。

 横山ファミリーという意味では、父の典弘騎手がダノンデサイルで日本ダービー、兄の和生騎手がベラジオオペラで大阪杯(G1)を制して好調。横山武騎手自身も先週のセントライト記念(G2)でC.ルメール騎手に乗り替わったアーバンシックが鮮やかな勝利を見せたことは刺激になったはず。そろそろ存在感を発揮したいところだ。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

「44対22」でナムラクレアにチャンス増える?スプリンターズSは横山武史と新コンビのページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
  2. 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  6. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  7. 宝塚記念(G1)武豊の起用は「懲罰交代」が濃厚か…G1初勝利の若手が失った関係者の信頼、師匠の逆鱗に触れた「問題行動」の裏側
  8. JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
  9. 「16冠ベビー」ソウルスターリングの独裁政権に突如現れた「超大物」ファンディーナ!激動の3歳牝馬クラシック戦線を振り返る
  10. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客