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香港No.2にスプリンターズS(G1)参戦プラン! ロードカナロアの連覇から11年…絶対王者不在が続く中、新スプリント王マッドクールに求められること

香港No.2にスプリンターズS(G1)参戦プラン! ロードカナロアの連覇から11年…絶対王者不在が続く中、新スプリント王マッドクールに求められることの画像1
撮影:Ruriko.I

28日に開催される香港チャンピオンズデー

 フォーエバーヤングUAEダービー(G2)優勝など、日本勢の豪華布陣で大いに盛り上がったドバイワールドカップデーから数日、今度は28日にシャティン競馬場で香港チャンピオンズデーが開催される。

 チャンピオンズマイル(G1、芝1600m)、クイーンエリザベス2世C(G1、芝2000m)、そしてチェアマンズスプリントプライズ(G1、芝1200m)という3つのG1が同日開催される香港チャンピオンズデー。

 チャンピオンズマイルを2016年にモーリスが、クイーンエリザベス2世Cを2019年にウインブライトが勝利するなど、馴染みの深い日本からは今年も強力なメンバーが参戦予定。

 だが、現在の香港制覇は決して低いハードルではない。

 何故なら、チャンピオンズマイルには3連覇中のゴールデンシックスティ、クイーンエリザベス2世Cにも2連覇中のロマンチックウォリアーと、確固たる地元の英雄が健在である上、今年もエントリーしているからだ。

 この2頭は昨年12月の香港国際競走でも、ナミュールやプログノーシスといった日本の強豪が返り討ちに遭うなど、これまで何度も日本馬の前に立ちはだかってきた。ちなみに前者が4連勝中で、後者も3連勝中。今回もその牙城を突き崩すのは、極めて難しいと言わざるを得ないだろう。

 そんな背景もあって、今年はチェアマンズスプリントプライズに注目したい。

レベルが高い香港のスプリント界

 昨年の覇者で、香港のスプリント王ラッキースワイネスが骨折により戦線離脱中。その分、日本勢にはチャンスと言えなくもないが、状況は決して楽観視できるものではない。何故なら日本競馬は、これまでチェアマンズスプリントプライズを勝利したことがないどころか、最高着順が4着と苦戦しているからだ。

 2013年に日本がアジアに誇るロードカナロアが香港スプリント(G1)を連覇したのも今は昔、それ以降、日本馬は香港のスプリント路線で大いに苦戦し続けている。

 その大きな原因と言えるのが、絶対的なスプリント王の不在だろう。

 実際にロードカナロアが引退してから、高松宮記念(G1)とスプリンターズS(G1)を勝った馬はファインニードルただ1頭。さらに芝1200mのG1を2勝した馬まで広げても2016、17年のスプリンターズSを連覇したレッドファルクスが加わるだけである。

香港No.2にスプリンターズS(G1)参戦プラン

 そんな中、今春の高松宮記念には香港からビクターザウィナーが参戦して、見せ場十分の3着。本馬はこのチェアマンズスプリントプライズにも参戦するが、秋のスプリンターズSには香港から「さらなる大物」の遠征が予定されているという。

 G1・3勝馬のカリフォルニアスパングルは、2022年の香港マイル(G1)を勝ち、ゴールデンシックスティの連勝を止めるなど、元は超一流のマイラーだった。

 しかし、今年3月のアルクオーツスプリント(G1)で約2年ぶりに1200mに出走して、いきなり勝利。それも勝ち時計1:07.50はコースレコードだった。このチェアマンズスプリントプライズでは、ラッキースワイネスに代わって香港勢の総大将を務める。

 日本からは先月の高松宮記念を勝った新スプリント王マッドクール、阪急杯(G3)で3着に善戦したサンライズロナウドの2頭が選出されている。アウェーで厳しい戦いになることは間違いないが、ここで日本のスプリンターのレベルの高さを示すことは、大きな意味を持つことになりそうだ。いつも以上に力を入れて善戦を期待したい。

GJ 編集部

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