GJ > 競馬ニュース > JBCスプリント(G1)展望
NEW

【JBCスプリント(G1)展望】マイル王シャマルVS新星チカッパ! 昨年王者イグナイターの巻き返しにも注目

【この記事のキーワード】, ,
イグナイター
イグナイター 撮影:Ruriko.I

4日、佐賀競馬場で地方競馬の祭典JBCが開催される。今回はJBCスプリント(G1、ダート1400m)を展望したい。

今年のポイントは、やはり3年ぶりに1400mで行われることだろう。中央で「スプリント」と言えば1200mの印象が強いが、会場が持ち回りのJBC開催では1200mコースがない競馬場も少なくなく、このJBCスプリントも様々な距離で行われてきた歴史がある。


そんな1400m開催が追い風になりそうなのが、マイル王のシャマル(牡6歳、栗東・松下武士厩舎)だ。

今春のかしわ記念(G1、ダート1600m)でウィリアムバローズやペプチドナイルを破って待望のG1制覇。果敢にハナに立つと、最後はタガノビューティーらの追撃を完封してみせた。その後はさきたま杯(G1)で3着、東京盃(G2)でも3着とあと一歩の競馬が続いているが、このメンバーで主役の座を譲るわけにはいかない。マイルでG1を勝ったが、通算4勝を誇る1400mはベストのはず。鞍上はもちろん主戦の川須栄彦騎手だ。


そのシャマルを東京盃で破ったのが、ダートスプリント界の新星チカッパ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)だ。

昨年6月に早期デビューするも初勝利まで5戦。今年2月のヒヤシンスS(L)ではラムジェットから1秒離された5着に敗れるなど、そこまで目立った存在ではなかった。だが、次走の昇竜S(OP)でジョージテソーロとのハナ差の接戦を制すると、兵庫チャンピオンシップ(G2)の2着で収得賞金の上積みに成功。そのまま北海道スプリントC(G3)、東京盃を連勝し、まさにその昇竜のごとく出世した。

今回が初のG1挑戦になるが、勢いはメンバーNo.1と言える存在だ。ただ、こちらは1400mも守備範囲だが、ベストは4勝を挙げる1200mだろう。交流重賞めっぽう強い鞍上・武豊騎手の手綱さばきにも注目だ。


この2頭に割って入る存在として、大井のマックス(セン7歳、大井・福永敏厩舎)を挙げておきたい。

かつて中央で3連勝した際はダート界の新星として注目されたが、3勝クラスで頭打ちになって地方へ移籍。そこから走りに走って31戦目にして2度目のG1挑戦に漕ぎつけた。前走の東京盃では2着と、文字通りチカッパとシャマルの間に割って入ったマックス。G1初挑戦だった昨年のJBCスプリントでは、単勝331.2倍ながら6着に“好走”。今年はさらなる前進が期待できるはずだ。


逆に東京盃からの逆襲に燃えているのが、昨年の王者イグナイター(牡6歳、兵庫・新子 雅司厩舎)だ。

昨年のJBCスプリントでは、中央のリメイクらを下してG1初制覇。兵庫競馬に初の栄冠をもたらした。今年も中央のフェブラリーS(G1)、ドバイのドバイゴールデンシャヒーン(G1)でこそ結果が出なかったものの、さきたま杯では現王者レモンポップに次ぐ2着を確保。改めて、力のあるところを見せている。

しかし、前走の東京盃では1番人気に推されたものの、スタートで出負けして6着。陣営は休み明けと58キロの斤量に敗因を求めているが、叩き2走目でどこまで本来の力を取り戻すかがポイントになりそうだ。


他にも、かしわ記念で2着したタガノビューティー、古川奈穂騎手が手綱を取るバスラットレオン、短距離重賞の常連ヘリオスなどもスタンバイ。地元の佐賀からは伸び盛りのトゥールリーが出走しているだけに、こちらも注目したい。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

【JBCスプリント(G1)展望】マイル王シャマルVS新星チカッパ! 昨年王者イグナイターの巻き返しにも注目のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  3. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  10. 武豊「俺の庭」でルメールに並ぶ大爆発!ドウデュース以来の1日6勝、菊花賞デーに期待の新馬も大差勝ち