GJ > 競馬ニュース > フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
NEW

武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明

サンライズジパング 撮影:Ruriko.I
サンライズジパング 撮影:Ruriko.I

 1日、中京競馬場で行われたチャンピオンズC(G1)は、1番人気に支持されたレモンポップが優勝。ジョッキーカメラの映像でパートナーを叱咤激励する坂井瑠星騎手の姿も話題となった。ラストランを連覇で飾った王者は種牡馬としても注目の存在となるだろう。

フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明

 1着レモンポップ6歳、2着ウィルソンテソーロ5歳、3着ドゥラエレーデ4歳と「年功序列」のような結果に終わったが、3歳世代から唯一出走した4番人気サンライズジパング(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)も6着に大健闘。惜しくも人気を下回る着順となったものの、世代トップの馬ではなかっただけに、3歳馬の強さも間接的に証明した。

 外枠が不利とされる中京のダート1800m戦で終始ロスを避けられない進路取り。中団の追走から最後の直線で4番手まで進出して見せ場を作った。これは騎乗した武豊騎手も「来年が楽しみ」と手応えを掴んだ。レジェンドが高い評価を与えているヤマニンウルスの参戦は実現しなかったが、サンライズジパングもまた目が離せない存在となりそうだ。

 また、2年連続で3着に入ったドゥラエレーデと同じく、サンライズジパングも芝とダートの両方で好走実績を持つ馬である。芝のホープフルS(G1)を制した先輩にはまだ及ばないとはいえ、本馬は同レースを13番人気で3着。自身初の重賞勝ちを決めた前走のみやこS(G3)では、ドゥラエレーデを11着に退けた。チャンピオンズCも勝ち馬から0秒5差だったことを考えれば、今後の成長次第で頂点を狙えるかもしれない。

 そしてサンライズジパングの好走は、もしフォーエバーヤングが出走していたらレモンポップを負かしてしまったのではないかと思えるほどの内容でもあった。というのも本馬はジャパンダートクラシック(G1)でサンライズジパングが1秒2も離されていた相手。時計のみの単純比較なら十分に勝算が立つ計算だ。

 ただ、レモンポップもフォーエバーヤングも坂井騎手が主戦を任されており、それぞれの陣営も鞍上問題まで発生させてまで「空気を読まない」対決は考えていなかったようにも感じられる。

 少しだけ引っ掛かることがあるとすれば、ケンタッキーダービー(米G1)、ブリーダーズCクラシック(G1)という世界最高峰の舞台でともに3着に入ったフォーエバーヤングがいたとしても、「JRA賞」ではレモンポップに凱歌が上がりそうだ。

 とはいえ、現3歳世代のダート路線は他にもミッキーファイトやラムジェットなど、将来有望な逸材が多数。来年以降はダートの史上最強世代として名を馳せる可能性が高いのではないか。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
  2. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  3. 「4億超え」WIN5にまた怪現象?キャリーオーバー夢見るファンを絶望させた「謎の人物」とは
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. JRA「WIN5」キャリーオーバーの次は堅い決着はもはや過去!? 激増必至の購入者に立ちはだかる衝撃の事実とは……
  6. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  9. 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
  10. 6年前に「キャリーオーバー」も発生…有馬記念ウィークは「WIN5」でボロ儲け?