真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.07.29 09:44

JRAが降級制度「廃止」決定……何故馬主の「猛反対」は実らなかったのか? 肥大する「格差問題」を前にオーナーたちが一枚岩になれない事情
編集部
あくまで結果論に過ぎないが、安田記念でエアスピネルよりも上位だった4頭はいずれも年明け2戦以下だった。そのことを考えれば、仮に本馬が降級を気にせずフレッシュな状態で出走していれば、結果もまた変わったかもしれないということだ。
無論、これは一例に過ぎない。だが、条件戦をトントン拍子で勝ち上がれるような素質馬にとって、降級して無駄なレースに出る必要がなくなることは紛れもない歓迎材料だ。
それと同時に”弱者”が早期引退を余儀なくされることで、結果的に下級条件のレース数が減少。その穴を埋めるようにオープンレースが増えることで、”強者”はよりスムーズに出たいレースに出られる環境ができ上がるというわけだ。
したがって、降級制度の廃止でメリットを得る馬主も確実に存在するということだ。特に「強者」つまりはオープンクラスの馬を数多く所有する大馬主にとっては恩恵となる可能性が高く、そういった馬主ほど必然的に協議の発言力も増す。
今回の降級制度廃止に関して、異を唱えていた馬主側が一枚岩となれなかった背景には、そういった事情もあるようだ。
そして、何より「競走馬のサイクルが加速する」ことで、最も大きな恩恵がありそうなのは馬主に馬を売る生産者だ。具体的に述べれば、オープンクラスの馬を数多く所有し、同時に日本一の生産集団でもある社台グループにとって今回の決定は、何かと恩恵がありそうだ。
ただ、これも一概には言えない。
PICK UP
Ranking
11:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 田辺裕信「2歳新馬」お断り!? 未だ騎乗ゼロに隠された真意
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……