エアスピネル武豊なしでも熱烈!? 競馬女王桃井はるこが「4強」札幌記念でまさかの穴馬V指名?
桃井:まず私は登録馬が出そろう前から、上位に来るのではないかと考えていた競走馬の条件があるんですよ。ひとつは「斤量が軽い」こと。なので3歳馬、もしくは牝馬だと思っていたんですが、条件に当てはまる馬がいないんです。
ならば、札幌記念に出走経験があり、前走よりも軽い斤量で出走できる馬がくるのではないかと。その条件に当てはまるのが8歳馬のディサイファです。
ディサイファは2015年の優勝馬。そして、忘れられないのは去年のマイルCS(G1)。私は現地で観戦していたのですが、一時はこの手応えならば『もしかして勝利も!?』と期待したものの、浜中俊騎手が騎乗するミッキーアイルの斜行で不利を受け残念な結果に……。このレース以降の成績が振るわないのは不安材料ですが、前々走の大阪杯、前走の安田記念(ともにG1)は出走馬たちが強すぎたため、あまり参考にならないでしょう。実績もあり、今回は過去同レースで優勝した際に騎乗していた四位洋文騎手とのタッグなので期待しています。
――なるほど。
桃井:あと少し条件から外れますが、前走よりも斤量が軽いのでエアスピネルに注目しています。ディサイファが制した15年のレースは、ヒットザターゲットが8人気ながら2着に入ったことが私にとって非常にインパクトが強かったんです。同馬の父馬はキングカメハメハ。となると、同じ馬を父に持つエアスピネルには適性があるのではないかと。あと武豊騎手からC. ルメール騎手へと乗り替わるじゃないですか。やはり、外国人騎手は抑えなければ! ネオリアリズムに騎乗予定だったJ.モレイラ騎手が手綱を取るマウントロブソンも気になりますけど、今回はエアスピネルで!!
またステイゴールド産駒のマイネルミラノも、前走は斤量が58kgでしたが今回は57kg。7歳ですが高齢な競走馬も上位に来ることが多いレースなので、チャンスがあるのではないでしょうか。またとある調教師さんがコラムで、マイネルミラノは札幌ではなく函館に滞在して調教を行っていると書いていたんですよ。
それによれば、『上級クラスの馬だと本来の出張馬房とは別に出走予定レースの前に使用できる特別馬房が与えられる』そうで、オープン馬はそれを利用してピンポイントで札幌に出走することも可能なんだとか。さらに札幌にはウッドコースはないけど、函館にはあるそう。普段から走り慣れているウッドコースで調教が行われていることは好材料ですし、マイネルミラノ陣営の本気度が伝わってきました。私は逃げ馬が好きなので、7歳馬マイネルミラノの鮮やかな逃げ切り勝ちが見たいですね。
当日、1人気になることが予想されるヤマカツエースは、2000mのレースではキタサンブラックとも渡り合うほどの猛者ですが、札幌記念ではなく天皇賞・秋(G1)を目標にしている気がするんですよね。強いのはわかりますが、それよりも私としては札幌記念制覇を目標に仕上げているであろう競走馬を応援したいです。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!