GJ > 競馬ニュース > マーベラスサンデー死亡  > 2ページ目
NEW

「THE 上がり馬」マーベラスサンデーが老衰で死亡。競馬全盛の時代、稀代のスターとともに刻んだ「記憶」と「激闘」

【この記事のキーワード】, ,

 しかし、最終的には自分のレースに徹し、大外後方から信じられない末脚を繰り出して2頭をなで斬りにしたマヤノトップガンがレコード勝利を収めた。サクラローレルが2着、マーベラスサンデーが3着。3強が自身の持てる力を余すところなく発揮した名勝負として、この天皇賞は90年代でも屈指の名勝負として語り継がれている。

 続く宝塚記念には憎きマヤノトップガンもサクラローレルもいない中、バブルガムフェローをクビ差制してG1初勝利。この勝利は同馬の能力と同時に、これまで負かされてきたライバルたちがいかに強いのかを示すこととなった。

 この後またも骨折し、ラストランは休養明けの有馬記念となった。1番人気で迎えたレースでは、その年の天皇賞を制したエアグルーヴに先着を果たすも、生涯最高の末脚を繰り出したシルクジャスティスに屈し2着。最後までG1競走の上位を確保しながら競走生活に幕を閉じた。

 種牡馬となった後は、G1ホースこそ輩出できなかったものの、地方中央を問わず重賞ウィナーや勝ち上がりを継続。自身の安定感を産駒にもしっかりと伝えていた印象である。

 まさに「競馬全盛」の時代、すべてのレースで手綱を取り、稀代のスターとなった武豊騎手とともに競馬界に確かな記憶を刻んだマーベラスサンデー。ハイレベルな時代を駆け抜けた勇姿は今後も語り継がれることだろう。安らかに。

「THE 上がり馬」マーベラスサンデーが老衰で死亡。競馬全盛の時代、稀代のスターとともに刻んだ「記憶」と「激闘」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  5. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  6. 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
  7. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  8. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  9. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  10. 「オグリキャップ負けた」が話題となった宝塚記念…悲運の鞍上は武豊と同世代、勝ち馬の騎手は後に競馬界から追放のショック【競馬クロニクル 第60回】