「THE 上がり馬」マーベラスサンデーが老衰で死亡。競馬全盛の時代、稀代のスターとともに刻んだ「記憶」と「激闘」
「JRA」より30日朝、1997年の宝塚記念など重賞を6勝したマーベラスサンデーが、老衰のため北海道新ひだか町のけい養先で死んだことが発表された。24歳の大往生である。
中央競馬が史上最高の4兆円を記録した1997年、「3強」の一角として活躍したのがマーベラスサンデーだった。マヤノトップガン、サクラローレルという圧倒的な自力を持つG1ホースに肉迫する存在として、そして当時全盛に差し掛かった武豊騎手と合わせて大きな人気を集めた。
3歳(現2歳)から素質馬として期待されたが、右膝の骨折、疝痛による命の危機、4歳2月からデビュー2連勝を飾るもまたも骨折、菊花賞を目指す過程でさらに骨折と、順調とは程遠い状況下でクラシック戦線に顔を出すことはできなかった。
復帰は5歳の4月。緒戦こそ4着に敗れるも、その後サンデーサイレンス譲りの強烈な末脚で6連勝を飾る。その内4連勝はエプソムC、札幌記念、朝日チャレンジC、京都大賞典と重賞ということで、一躍「5歳最大の上がり馬」として注目を集めるようになる。
初のG1挑戦となった天皇賞・秋はバブルガムフェローの4着。道中もたつきっぱなしだったサクラローレルにも差されての敗戦とあって、まだ実力が一枚足りないことを痛感させられるものだった。続く有馬記念でも危なげないレースを見せるも、またもサクラローレルに差されて2着。2馬身以上を突き放された完敗であった。
6歳、緒戦の大阪杯を完勝し、迎えた天皇賞・春。常に後塵を拝したサクラローレルと、一昨年の年度代表馬でG1競走3勝のマヤノトップガン、そしてマーベラスサンデーが3強を形成。道中を順調に進み捲りながら進出した同馬は、最後の直線で向こう上面の時点から上がっていったサクラローレルと激しい叩き合いを演じる。2頭が後続を突き放し、どちらが勝利するのかに観衆は息を呑んだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
武豊「世界レベルでやれる馬」海外重賞ウイナーと再コンビ決定! 気になる「主戦」川田将雅の動向は?
セン馬の「競走寿命が長くなる」という話は本当か?明け5歳で早くも”引退勧告”を受けたノンコノユメが切ない- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA最高獲得賞金・テイエムオペラオー「行方不明」の実態。DQNファンの度重なる”異常行動”にゴールドシップやオグリキャップなど被害続々……
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
- 弥生賞(G2)ニシノデイジーは何故「今年0勝」勝浦正樹なのか? 西山茂行オーナーが語るクラシック”異端児”誕生の奇跡【特別インタビュー】














